『テッド』のユニバーサル・スタジオが贈る最新作『スラムドッグス』より、日本語吹替版キャストとして、ロバートの秋山竜次、マギー、森久保祥太郎、津田健次郎、森川智之が出演することが発表。併せて、吹替版予告映像も解禁された。



【動画】日本語版キャストもノリノリ! 『スラムドッグス』吹替版予告

 本作は、クソ飼い主に捨てられた闇落ちワンちゃんたちの仁義なき復讐劇。犬が主役の映画といえば感動的なストーリーが王道だが、そんな定説を大きく裏切るオトナ向けのペットコメディだ。

 プロデュースを手がけるのは、『スパイダーマン:スパイダーバース』や『LEGO ムービー』シリーズのフィル・ロード&クリストファー・ミラー。主人公となるワンちゃんたちのボイスキャストには、『俺たち』シリーズのウィル・フェレル、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』などのオスカー俳優ジェイミー・フォックス、『グランド・イリュージョン』のアイラ・フィッシャー、『アントマン』シリーズのランドール・パークら一流俳優たちが集結した。

 この度、日本語吹替版キャストが決定。クソ飼い主に捨てられ復讐を決意したボーダー・テリアのレジーに、ロバートの秋山竜次(『キャッツ』のバストファー・ジョーンズ役、『アダムス・ファミリー』シリーズのフェスターおじさん役)。レジーの飼い主の最低エピソードを聞いて仲間に加わった紅一点のヒロイン、毛並みの美しいオーストラリアン・シェパードのマギーには、偶然にも役柄と同じ名前で今回声優初挑戦となるマギー。

 野良犬界のカリスマ的存在であるボストン・テリアのバグに、第10回声優アワードにて富山敬賞を受賞した森久保祥太郎(『メジャー』シリーズの茂野吾郎役、『NARUTO-ナルト-疾風伝』シリーズの奈良シカマル役)。大きな体と巨大なイチモツを持つ心優しきセラピー犬、グレート・デーンのハンターに、第15回声優アワードで主演男優賞を受賞した津田健次郎(『テニスの王子様』シリーズの乾貞治役、『スター・ウォーズ』シリーズのカイロ・レン役)。そして、レジーのクソ飼い主ダグを、第9回声優アワードにて助演男優賞、同アワードの第13回と17回では外国映画・ドラマ賞を受賞した森川智之(トム・クルーズ、ユアン・マクレガーの専属吹替)が演じるなど、豪華声優陣が参戦する。

 本作への出演について、秋山は「歩きながらずっと嬉しいな~と言っていました。ただ、正直、犬だからどうやってやるんだろうと。
クリエイターズ・ファイルの実写でロルフという犬を演じていたので(オファーが)来たんだろうなと思いました」と経緯を推測。声優初挑戦となったマギーは「20代の頃からナレーションや吹替のお仕事をしたいと思っていたので、決まった時はめちゃくちゃうれしかった。犬役は人間と違って声の先入観はないと思うので逆に受け入れてもらえるかなとポジティブに変換して挑ませていただきました」と喜びを語った。

 既に本編のアフレコを終えていているふたり。秋山は「こんなに公に下ネタ言っていいんだ!!」と“大人向け”ペットコメディに大はしゃぎしつつ、「犬だからといってなめてはいけない。(本作の犬たちは)ちゃんと演技をしている。目の表情など注目して欲しい」と見どころをアピール。

 さらに、役作りのため一定の期間はそのものになりきることを公言している秋山は「(『キャッツ』の)猫の時はボンネットで寝ていたけど、今回は、犬なので救急車に向けて吠えていた。医者に止められたけれど、そこをなんとかとお願いして狂犬病の注射もしました(※冗談)。四足歩行はもちろんだし、お腹とか極力みせていました」と、徹底した役作りをユーモアたっぷりに述懐。一方、チワックスを飼っているというマギーは「10年間一緒にいて普段から彼女の想いを私がアテレコしながら過ごしている」と、愛犬との日常が演技に活かされたことを明かした。

 また本作について、「(収録後)我が家の愛犬が吠えるたびに心情を慮るようになった」と語る森久保は「家族の居る自宅では到底リハーサルできないセリフのオンパレードでしたが、このセリフ達が本作のグルーヴを作っています。
またまた世間を騒がす問題作、いや、注目作が世に放たれました」とアピール。津田は「可愛い犬たちの下品で楽しい会話や心の交流が楽しい作品だと思います。他では観られない犬たちが繰り広げるちょっとお下品なコメディ」とコメント。「自分の会社の社名を飼い犬の名前にするほど愛犬家」だという森川は「大の犬嫌いで自堕落な最低男を演じます。おそらく彼がスクリーンに登場した瞬間に、皆さんの心の中で『こいつサイッテー!』って思うでしょう(笑)」と語っている。

 併せて、吹替版予告映像も解禁。飼い主ダグに捨てられたレジーを「僕の心の痛みを、ダグに思い知らせてやるんだ! おチ〇ポ様を噛みちぎる!」などと熱演する秋山をはじめ、声優キャストのコミカルなセリフがたっぷりと収められている。

 映画『スラムドッグス』は、11月17日より全国公開。

 日本語吹替版キャストコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■秋山竜次/ロバート(レジー役)

オファーがあった時は、歩きながらずっと嬉しいな~と言っていました。ただ、正直、犬だからどうやってやるんだろうと。クリエイターズ・ファイルで実写のロルフという犬を演じていたので(オファーが)きたんだろうなと思いました。


僕が演じたレジーというワンちゃんは、飼い主にめちゃくちゃにされてとてもかわいそうなんです。自分自身、犬を飼っているので気持ち入っちゃいました。でも、途方に暮れていたところで仲間に出会って、最低な飼い主にやり返していくという。こんなに小さくても立ち向かうんですよ。かわいそうだけど、応援したくなるやつですね。

そして、犬なんだけどちゃんと演技をしています。なめちゃいけないです。その目の表情などに注目して欲しいです。そして、こんなに公式に下ネタいっていいんだ!ということで思い切って演じました。役作りのため猫の時はボンネットで寝ていたけど、今回は、犬なので救急車に向けて吠えていました。医者に止められたけれど、そこをなんとかとお願いして狂犬病の注射もしました。四足歩行はもちろん、お腹とか極力みせていきました。


■マギー(マギー役)

マギー役でマギーということ、そして、20代の頃からナレーションや吹き替えのお仕事をしたいと思っていたので決まった時はめちゃくちゃうれしかったです! 犬役は人間と違って声の先入観はないと思うので逆に受け入れてもらえるかなとポジティブに変換して挑ませていただきました。

ただ、右も左もわからない状態だったんですけど練習はできるので事前に練習をしっかりした上で、あとは現場でがんばろうと思いました。私は、チワックスを飼っていて、ひとり暮らしの方々なら共感していただけるかと思うのですが、10年間一緒にいて普段から彼女の想いを私がアテレコしながら過ごしています。それが活かされたかなと思います(笑)。

私が演じたマギーは、紅一点で、凛としていて強気なところもあるんですが、実は恋心も持っていたりします。そして、みんなのお姉さんというかまとめ役でもあります。犬役は、今後もあまりないと思うのでとても貴重な経験ができました。

■森久保祥太郎(バグ役)

演じたバグは、小型犬でありながらも、人間にも大型犬にも臆することなく野良犬スラム街でたくましく生きていて、自分のコミュニティー仲間を大切するリーダー的存在。人情味ならぬ犬情味ある犬ですが、過去に閉じ込めたトラウマもある。野良犬道をまっすぐ生きる犬です。

家族の居る自宅では到底リハーサルできないセリフのオンパレードでしたが、このセリフ達が本作のグルーヴを作っています。観終わって劇場を出た皆さんが思わず口走ってしまわないか心配しておりますが、そのくらい、作品の世界観を担っています。
以来、我が家の愛犬が吠えるたびに心情を慮るようになりました。

またまた世間を騒がす問題作、いや、注目作が世に放たれました。気軽に爽快に盛大に笑って許して! でも観終わった後には、ご自宅の愛犬や街で見かける犬達に心寄せたくなるはずです! 知らんけど~!

■津田健次郎(ハンター役)

気の弱い臆病な大型のセラピー犬を演じています。キワドイ台詞も含めて、なかなかこういう作品をやらせて頂く機会はないので収録が楽しみでした。可愛い犬たちの下品で楽しい会話や心の交流が楽しい作品だと思います。他では観られない犬たちが繰り広げるちょっとお下品なコメディ、お楽しみに!

■森川智之(ダグ役)

沢山いろんな犬種のかわいいワンちゃんが登場するのに、大の犬嫌いで自堕落な最低男を演じます。これほどまでダメ男を皆さんは見たことがないと思います。おそらく彼がスクリーンに登場した瞬間に、皆さんの心の中で「こいつサイッテー!」って思うでしょう(笑)、作中一番の嫌われ者です。

見どころは何と言っても自分の会社の社名を飼い犬の名前にするほどの愛犬家の私が、超犬嫌いな人物を演じるところです。辛かったですが心を鬼にして演じました。真逆な感情で演じたので、ある意味リアリティが出ていると思います。楽しかったです。


本作をお預け状態でよだれたらして待っている皆さん! 笑いあり涙あり、そしてギャグ満載の『スラムドッグス』! 最後は気分爽快で映画館から出られますよ! ちょっとだけスケベなワンちゃん版『スタンド・バイ・ミー』をご堪能あれ!

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