作家・冲方丁が最初期に発表した同名小説をアニメ化した『ばいばい、アース』が、2024年よりWOWOWにて放送・配信開始されることが決定し、ティザーPVとティザービジュアルが公開された。また、主人公ラブラック=ベル役をファイルーズあいが担当することが決定し、コメントが到着した。



【動画】主人公ラブラック=ベル役はファイルーズあい 『ばいばい、アース』ティザーPV

 本作は、鬼才・冲方丁の源流にして、映像化不可能といわれた傑作小説のアニメ化。様々な動物の姿をまとう獣人が住まう世界を舞台に、唯一の"人間"として生まれた少女ラブラック=ベルが、数々の試練を乗り越えながら自分のルーツを探す旅を描く。

 様々な動物の姿をまとう獣人が住まう世界に、ラブラック=ベルは唯一の"人間"として生まれた。牙も毛皮も鱗もない彼女は、"のっぺらぼう"と呼ばれ、どこにも自分と同じ種族を見つけることができずに、もの寂しさを感じながら日々を過ごしていた。
 
 「私も、世界と交じり合いたい──」。そんな想いに胸を焦がし、身の丈ほどの大剣<唸る剣(ルンディング)>と共に、自分のルーツを探す旅に出ることを決意する。その代償として、数々の試練が待ち受けるとも知らずに──。

 この度、ティザーPVとティザービジュアルが公開された。ティザーPVは、主人公ラブラック=ベルが凛々しく名乗るシーンから始まり、軽やかな身のこなしで水面を走り、身の丈ほどの大剣<唸る剣(ルンディング)>を振り回して戦闘を行うなど、アクションシーンにも期待が高まる映像となっている。その一方、「私も、世界と交じり合いたいのに」という少女が抱える葛藤を描くシーンもあり、ベルは一体何者なのか、この先どんな試練が彼女を待ち受けるのか、ストーリー展開がより一層気になる映像に仕上がっている。

 また、今回のPVでKevin Penkinによる幻想的な劇伴もお披露目となった。どのような音楽で作品を彩っていくのか、こちらにも期待したい。


 併せて公開となったティザービジュアルでは、世界で唯一の"人間"である主人公ラブラック=ベルが、<唸る剣>を携えて、凛々しくも少女らしい表情を浮かべながらたたずむ姿が描かれている。

 この世界で唯一の人間であり、身の丈ほどの大剣<唸る剣(ルンディング)>を軽々と扱う主人公の少女ラブラック=ベルの声を担当するのは、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』空条徐倫役、『チェンソーマン』パワー役などを務めるファイルーズあい。ファイルーズは「オーディションの原稿を読んだ時から、この不思議で、かつ神秘的な世界観に引き込まれていました」と作品の魅力について語った。

 本作の映像化にあたって、日本アニメ界を牽引する実力派スタッフが集結した。監督には『劇場版 七つの大罪 天空の囚われ人』『オルタンシア・サーガ』の西片康人。西片監督は「獣人だけが住むこの不思議で独特な世界を、アニメ的エンターテインメントで表現していきたいと思っております!」と語る。

 また、シリーズ構成には『マクロスF』『終末のイゼッタ』など多数のアニメを手がけた吉野弘幸。キャラクターデザインは『でーじミーツガール』の日野優希。音楽は『メイドインアビス』『盾の勇者の成り上がり』のKevin Penkin。アニメーション制作は『東京リベンジャーズ』『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』のライデンフィルムが担当する。

 WOWOWオリジナルアニメ『ばいばい、アース』は、2024年放送・配信開始。

※キャスト&スタッフのコメント全文は以下の通り。


<コメント全文>

■ラブラック=ベル役・ファイルーズあい

 ラブラック=ベルを演じさせていただきます、ファイルーズあいです!
オーディションの原稿を読んだ時から、この不思議で、かつ神秘的な世界観に引き込まれていました。
ベルの抱える疎外感や葛藤に共感しつつ、決して悲観するのではなく自分を奮い立たせてルーツを辿ろうとするベルにたくさん学ばせてもらいました。
この作品を見ることで、勇気をもらえる人がたくさんいるんじゃないかなと思います。ぜひお楽しみに!!

■監督・西片康人

 時刻によって色が変化する時計石<オクロック>。方角によってテーマカラーのある街並み。
刻印<スペル>により様々な魔法が使われ、水晶石によって光や水が供給されるインフラ。
木に咲く鳥や猫。植物から生産される鋼鉄で出来た剣。
その剣を、剣撃の音色を聴かせて育て、音楽隊を組んで闘う楽隊兵士たち。
獣人だけが住むこの不思議で独特な世界を、アニメ的エンターテインメントで表現していきたいと思っております!

■シリーズ構成・吉野弘幸

 『ばいばい、アース』は、とても難しい原作でした。映像化のハードルはもちろんのこと、そもそも脚本化するのが非常に困難でしたが、大野木寛さん、堺三保さんというベテランライターの方々の助力も得て、なんとか形にすることができました。
苦しんだ分、愛着も深くなった本作、ファンの皆さんにもご満足いただける作品になると思います。

どうぞご期待ください!

■キャラクターデザイン・日野優希

 原作を読んで頭の中に生れたベルたちを、監督と一緒にアニメの世界へと落とし込めたデザインが描けたかなと思います。なにぶん登場キャラクターの多い作品ですがそれぞれの特徴を拾ったり足したりが楽しくもありました。
総作監としてもこれから彼らをたくさん描いて、お芝居させて、生むだけでなく命を吹き込んでいきたいと思いますので放送までお楽しみにしていただけたらと思います。

■音楽・Kevin Penkin

 『ばいばい、アース』の広大な世界を楽しんでいただければ幸いです。サウンドトラックにはオペラからロマンティッククラシック、エレクトロアコースティックまでの音楽などを内包しています。キャラクターとストーリーを表現することは素晴らしくユニークな経験でした。皆様が映像で体感するのを楽しみにしております。

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