櫻坂46が25、26日に千葉県・ZOZOマリンスタジアムで1stシングル「Nobody's fault」リリースから3周年記念の単独公演「櫻坂46 3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE」を開催。25日の初日公演では、一期生・土生瑞穂の卒業セレモニーも行われ、寒空の下でありながら、会場には2日間でZOZOマリンスタジアム史上最大動員数となる7万2000人の“Buddies(櫻坂46ファンの愛称)”が集結した。
【写真】「櫻坂46 3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE」ライブフォト(38枚)
開演の「Overture」を受けてメンバーがステージへ登場し、パフォーマンスは二期生の山崎天(※崎は正式には「たつさき」)が威勢よく第一声を放った「Buddies」からスタート。曲の終盤では、キャプテンで二期生の松田里奈が4月から活動休止中だった遠藤光莉を呼び込み、「光莉、おかえり~!」と松田が明るく叫ぶと大歓声が上がった。
MCでは、松田が10月から活動休止している一期生の小池美波に言及。その後、松田による「光莉、おかえり~!」の一言を再び受けた遠藤が「ただいま~!」と返すと大歓声が起き、「Buddiesの皆さん、お久しぶりです。ちらほら、(自身のサイリウムカラーである)紫にしてくださって。約7ヵ月ぶりに復帰することになりました。これから少しずつ、私らしく、しっかりと歩んでいきたいと思います。よろしくお願いします」と復帰への思いを伝えた。
定番曲「Dead end」「なぜ 恋をして来なかったんだろう?」などに続き、1月に新加入の三期生は、谷口愛季がセンターの「夏の近道」、中嶋優月がセンターの「Anthem time」でフレッシュに躍動。貫禄あるパフォーマンスで魅了した一期生と二期生は「ドローン旋回中」で元気よくステージを駆け巡り、「君と僕と洗濯物」「Plastic regret」ではトロッコから客席にボールを投げ、愛きょうを振りまいた。
MC中、後輩の三期生への思いを語った二期生の田村保乃が「二期生って、ちょっと甘えベタなところがあったじゃない。
MCでは、2024年1月の7thシングル「BACKS LIVE」開催を告知。ライブハウスの東京・豊洲PIT、Zepp Diver City(TOKYO)での「初のスタンディングLIVE」になると明かし、突然の発表に客席では大歓声が響いた。
現BACKSメンバーの一員で、「確信的クロワッサン」でセンターを務める二期生の井上梨名は、グループ初の選抜制度導入となった7thシングルでの選抜発表を振り返り、「自分の力不足を感じながら、悔しいなという思いもしました。この悔しさを“Buddies”のみなさんにどうやって伝えようかなとか、伝えていいものかなとか。すごくそういうのを、不安に思うことがあった」と吐露。それでも勇気を出して思いを伝えたところ、ファンからは声援が届き「私はここでクヨクヨしてたらダメだな、まだまだいろんなことをあきらめられないなって思いました」と力強くアピールすると、観客は盛大な拍手で讃えた。
パフォーマンスへ戻り、山崎らが舞ったステージの「五月雨よ」では観客の持つサイリウムが緑一色に。「一瞬の馬」では二期生の藤吉夏鈴らがしなやなかダンスとともに、優しい歌声を場内に響かせた。
MCでは、二期生の守屋麗奈の掛け声による観客とのコール&レスポンスで一体に。二期生の大園玲がセンターの「Cool」を皮切りに、本編はラストスパートへとさしかかった。
「流れ弾」に続き、三期生と一期生&二期生によるスペシャルバージョンの「BAN」では会場が大いに沸き、三期生曲「マモリビト」の披露直前には、センターの小島凪紗がステージ中央で三期生としての思いをスピーチ。「Start over!」では一期生と二期生の歌唱メンバーが激しく躍動し、三期生までの現“選抜”メンバーがそろう「承認欲求」で本編を締めくくった。
場内で繰り返される「櫻坂!」「46!」の声援を受けて、一期生から三期生のパフォーマンス参加メンバー全員によるアンコールがスタート。2基のトロッコに分かれたメンバーたちが手を振り、愛きょうをふりまいた「僕のジレンマ」、ステージをいっぱいに使って披露した「思ったよりも寂しくない」の曲中では始終、客席へと笑顔を向けた。
最後のMCでは、松田が初日公演を回想。「(卒業した)土生さんにサプライズをする予定だったんですけど、逆サプライズを昨日はされてしまって。『櫻坂の詩』のときに、私たちが曲中にメッセージを送ろうと思ったら、土生さんが逆にメンバーの1人1人にお花を用意して、メッセージをプレゼントしてくれたりして。昨日と今日で、私たちもそうですし、見てくださったみなさんにも、それぞれいろんな思い出ができたんじゃないかなと思います」と振り返った。
公演で披露した「承認欲求」など、複数作のセンターを担う二期生の森田ひかるは「ライブって、いろんな感情があるじゃないですか。いろんな楽曲があって、パフォーマンスがあって。楽しくなったりとか、すごくしんみりしたりとか」とステージでの思いを述べ、ファンと共に「気持ちを共有して、1つになれた気がしてすごくうれしかったです」と伝えた。
ステージでは松田がグループの歩みを振り返り、2020年10月に欅坂46から改名した当時は「櫻坂ってどんなグループなんだろうとか、櫻坂ってどんな色のグループなのかなって、メンバーも分からないまま、がむしゃらに進んできた」と回顧。
客席がグループ名を連想させる桜色の光に染まる中、思いをかみ締めながら披露した「櫻坂の詩」で終演。2日間にわたる「3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE」は盛大に打ち上がる花火と共に大団円を迎え、最後は「“Buddies”の皆さんが大好き~!」とメンバーがそろって叫び、グループは“4周年”へと歩きはじめた。
「櫻坂46 3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE」セットリストは、以下の通り。
Overture
M1:Buddies
M2:Dead end
M3:摩擦係数
M4:なぜ 恋をして来なかったんだろう?
M5:それが愛なのね
M6:夏の近道
M7:Anthem time
M8:ドローン旋回中
M9:君と僕と洗濯物
M10:Plastic regret
M11:確信的クロワッサン
M12:条件反射で泣けて来る
M13:コンビナート
M14:隙間風よ
M15:五月雨よ
M16:一瞬の馬
M17:Cool
M18:流れ弾
M19:BAN
M20:マモリビト
M21:Start over!
M22:承認欲求
EN1:僕のジレンマ
EN2:思ったよりも寂しくない
EN3:櫻坂の詩