俳優の古川雄大SixTONES京本大我が4日、都内で行われたミュージカル『モーツァルト!』製作発表記者会見に出席。役への意気込みや、お互いの印象を明かした。



【写真】古川雄大と笑顔でトークする京本大我

 本作は「才能が宿るのは肉体なのか? 魂なのか?」という深遠なテーマをベースに、その高い音楽性を重層的な作劇で“人間モーツァルト”35年の生涯に迫り、2002年の日本初演以来、日本のミュージカルファンを魅了し続けてきた作品。タイトルロールであるヴォルフガング・モーツァルトを古川が演じ、今回が初登場となるもう1人のヴォルフガング・モーツァルトを京本が演じる。

 本年で同役3シーズン目となる古川は「また今回も参加できて、本当に幸せに思っております」と喜び。初めての参加のときは、とにかく足掻いてなんとかやりきった役だったと振り返り「2回目に参加させていただいたときは、少し技術的にも余裕が出てきて、何か自分の中で掴んだものがあったんですけど、いろんな関係者の方から『初演の方がよかったよ』って声をいただきまして(笑)。俺の掴んだものってなんだったんだろうって…お芝居ってすごく難しいなと思いました」と明かした。しかしヴォルフガングという役は、足りないものを目指して追い求めている姿が反映されて役に生きると感じていると話し「今回3回目なんですけど、自分を追い込んでいこうかなと思っています」と意気込んだ。

 京本は「いつか『モーツァルト!』が務められるぐらい、ミュージカルをがんばってみたいな、と約10年前にぼんやりと大きな夢を胸の奥で抱いていました」と告白。「毎年舞台に挑戦させていただきながら、自分の中で戦いながらやらせていただいていて、ついにこうして20代ラストの年に『モーツァルト!』という作品に挑戦させていただく機会をいただけたこと、本当に光栄に思っています」と喜びをかみしめた。

 古川と京本は、ミュージカル『エリザベート』(2015~2016年)でルドルフ役でもWキャストでの共演、2019年には古川がトート役となり、同じ舞台上でも共演した。古川は京本について「美しいこの容姿とは真逆に、彼はすごく努力家でストイックな一面がある」と説明。見えないところでどれだけ努力しているかが伝わってくる、と言い「もっと調子に乗ってていいと思うんですよ、この見た目があったら。でもそれだけじゃない彼の努力。
尊敬しているところです」と京本を絶賛した。

 役作りに関して京本は「幼少期に『奇跡の子』と呼ばれているくらいの天才なキャラクター。天才の役を天才が演じるってなかなか難しいと思っていて。天才の役を僕みたいな特別秀でていない人間がコツコツ積み上げて作り上げるおもしろさって絶対にあると思う」とコメント。「グループのメンバーにも天才だなと思うメンバーがいるんですけど、そういうキャラクターを日々勉強しながらいろんなことを吸収しながらヴォルフガングという役を少しでも奥行きをつけながらやっていけたらいいなと思っています」と言葉に力を込めた。

 具体的に天才だと思うメンバーは誰かと聞かれると京本は「みんな天才ですけど、特に横に常にいるジェシー。ジェシーは『天才じゃない』って言うんですけど、僕からすると才能の塊。フィーリングでやることがかっこよかったり、音楽的なレベルの高さもそうです」と回答。もちろん彼は努力もたくさんしている、と前置きしつつ「これはもともと持ち合わせているものだな、みたいなものを見ると、僕もがんばろうと思います。いい意味で切磋琢磨しながら日々やれています」と語った。また、京本は他のメンバーについてへのリスペクトも口にし「みんな得意分野はそれぞれにあるんですけど、結局やってみたらみんななんでもできちゃう。そこがSixTONESの尊敬するところ、好きなところです」とほほ笑んだ。


 京本へのアドバイスを求められると古川は「なんにもないです!」とキッパリ。「彼は『天才じゃない』って言ってるけど天才。謙虚なんです。ルドルフを見ていても、俺があんなに苦労したナンバーを軽々やっちゃう。彼は天才なんです」と京本を称賛していた。

 ミュージカル『モーツァルト!』は、東京・帝国劇場にて8月19日~9月29日、大阪・梅田芸術劇場メインホールにて10月8日~27日、福岡・博多座にて11月4日~30日上演。

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