14歳で乃木坂46へ加入、22歳でグループ卒業を発表した3期生の阪口珠美。念願の1st写真集『青いバラ』(幻冬舎)では、“たまちゃん”として慕われる彼女がイメージそのままのほがらかな笑顔を浮かべる。

約8年の活動では、選抜メンバーになれない悔しさも抱えた一方、アンダーメンバーとして培った「誰にも負けない」という思いも。卒業を控える心境を、写真集の撮影秘話とともに聞いた。

【写真】阪口珠美が乃木坂46卒業を実感した衣装 水着やランジェリーカットも

■シングル「ここにはないもの」の衣装は「幸せな思い出」

――写真集は念願で、乃木坂46のメンバーとして「夢の一つ」だったそうですね。

阪口:「夢が叶った~!」という気持ちです(笑)。乃木坂46のメンバーになるのが夢で加入して、大好きなグループのメンバーとしての阪口珠美を残せるものは何だろうと考え、願っていたのが、自分が乃木坂46にいた証として残せる写真集でした。

――事前に、阪口さんならではのトレーニング「たまトレ」にも励んだと、SHOWROOM配信で明かしていました。


阪口:4~5年前から、バレエの動きをもとにした「バーオソル」というトレーニングで体幹を鍛えていたんです。女性らしい体型を維持しながら、体を絞りたいと思ったのがきっかけで「こんなにも変わるんだ」と実感もあり、プラス、撮影までの1ヵ月間はジムにも通いました。

――食事にも、気をつかいましたか?

阪口:食事制限はせず、好きなものを食べていました。日頃から薄味の方が好みで、自然と体にいいものを、素材の味そのままで食べることが多いんです。お肌の調子が気になるときは、小麦を抜いたパンケーキを作ってみたり。表に立つ仕事なので、女の子に憧れていただけるように意識しています。


――トレーニングの成果は、写真集のポージングなどで生きていそうです。

阪口:ポージングは…筋肉痛になりました(笑)。カメラマンさんが「好きに動いていいよ」と言ってくださって、自分では「美しく見せよう」と意識していたんです。でも、水着やランジェリーでの撮影は、お洋服を着ての見せ方とは違うし、「どんなポーズなら美しく見えるか」と手探りで撮影していました。

――香港とマカオの撮影では、ハプニングもあったようですね。

阪口:ビックリして「ワァ~オ!」みたいな(笑)。
撮影期間で1日だけ、不思議とハプニングばかり起きる日があったんです。リゾートヴィラ(※一棟貸しの宿泊施設)の鍵が開かなくなったり、運転手さんが寝坊して来なかったり…。でも、「次、何度目のハプニングがやってくるんだろう」という楽しさもありました。それとは別の日ですが、霧が深くかかって撮影できるかどうかという状況で、かえって幻想的なカットが撮れた奇跡もありました。

――香港の街中では、自身2度目の選抜入りを果たした31stシングル表題曲「ここにはないもの」の衣装を着ての撮影もありました。
阪口:曲も大好きで、好きが詰まった衣装なので「ぜひ着たい」と思いました。
リリース当時、目標だった選抜入りが叶って、この曲を踊っているときはマイナスなことを考えずにパフォーマンスできたし、幸せな思い出しかないんです。帰国後、本になってからこの衣装を着たカットを見て、卒業の実感も強くなりました。

■アンダーとして培った「誰にも負けない強い思い」

――卒業を決心したのは、横浜アリーナで開催した「乃木坂46 33rdSGアンダーライブ」(2023年9~10月)だったとブログで明かしていました。

阪口:それ以前から、卒業は考えていたんです。でも「まだか」「今じゃない」と決心がつかない、モヤモヤもありました。「33rdSGアンダーライブ」の当時は、先輩方が卒業されて3~5期生のみの体制になり、頑張る同期につられて、私も「グループを引っ張らなきゃ」と思うようになってからのライブだったので、ステージへの自信があったんです。
特に何かが変わったアンダーライブではなかったけど、ライブを純粋に楽しめたし「卒業するなら今かも」と思いました。

――加入から約8年で、選抜メンバーの経験は3回。多くの時間を過ごしたアンダーには、特別な思いもあったのではないでしょうか?

阪口:アンダーを多く経験した3期生は、全体ライブと合わせて、たくさんのステージを経験できました。アンダーライブで培ったものは大きいし、選抜メンバーになれない悔しさだけではなく、複雑な気持ちを抱えながらも頑張ってきたし、誰にも負けない強い思いがありました。

――6月の「35thSGアンダーライブ」では、4~5期生のみの新たな形となりました。

阪口:本番前から期待も大きかったです。
私も鑑賞しましたが、みんなの個性が強くてすてきでしたし、かわいくて「大好き!」と思いました。

――ステージの一方、都心のスポットを巡りながら歴史を学ぶ、ソロ出演の街ブラ番組『ぐるり東京 江戸散歩』(TOKYO MX/毎週土曜11時30分)では、ほがらかな笑顔が印象的です。

阪口:本当に楽しいお仕事です! 新しいことを知ったり、おいしいものを食べたりという、自分の好きなことがお仕事につながって、われながらピッタリな番組と出会えたのはうれしかったです。素のままで、のびのびとロケを楽しんでいます。

■5期生の岡本姫奈と小川彩は「ずっと見ていたい2人」

――7月15日に開催する配信公演『35thシングル「チャンスは平等」発売記念ミニライブ』内での卒業セレモニー実施も決まり、メンバーとしての時間は残りわずかになりましたが、グループを離れると伝えた当時、同期のメンバーはどんな反応をしていましたか?

阪口:メンバーには相談していなかったけど、何となく、気付いていたとは思います。キャプテンの梅澤美波は「え~、本当に?」と反応していたのが意外で、「もうちょっと(グループに)いない?」と、言ってくれました。

――後輩の反応として、ブログでは5期生の岡本姫奈さんと小川彩さんの名前を挙げていました。

阪口:2人に伝えたらポロポロと泣いてしまって、私を思ってくれているんだと伝わってきて、その場では「泣くな~!」と言いました。アンダーとして一緒の活動も多く、ひなちゃんは私の写真をスマホケースに入れるほど慕ってくれたし、「かわいいです」とたくさん褒めてくれたんです。あーや(小川)はかわいくてかわいくて、2人とも本当に愛らしいです。

――自身の卒業後、2人には何を期待しますか?

阪口:あーやは大物になると思います。でも、真面目でいい子すぎるし、苦しいときもあるかもしれないので、のびのびと過ごしてほしいです。ひなちゃんは、5期生が初参加した「32ndSGアンダーライブ」(2023年4月)は欠席して、次のアンダーライブから参加したので、必死に食らいつき頑張っているのを見ていました。卒業を伝えたときは「珠美さんがいなかったら、どうやって頑張ればいいんですか?」と言っていたので「頑張れるよ!」と返しました。ちゃんと見ている人はいると知ってほしくて。卒業後も、ずっと見ていたい2人です。

――グループの未来を後輩に託して、阪口さん自身はブログで言及した「これからの目標や夢」は見つかりそうですか?

阪口:まだ、具体的には何も浮かんでいないんです。考える時間はたっぷりあると思いますし、ゆっくりゆっくり時間をかけて、見つけます。

(取材・文:カネコシュウヘイ 写真:山田健史)

 乃木坂46・阪口珠美1st写真集『青いバラ』は幻冬舎より6月25日発売。価格は2500円(税込)。