菜々緒が主演する10月11日スタートのドラマ『無能の鷹』(テレビ朝日系/毎週金曜23時15分)の追加キャストとして、塩野瑛久井浦新工藤阿須加、さとうほなみ、高橋克実の出演が発表された。

【写真】『無能の鷹』菜々緒、塩野瑛久、井浦新らキャスト役ソロビジュアル

 はんざき朝未による同名漫画を実写ドラマ化する本作は、“無能ですが、何か?”と潔く生きるヒロインの姿を描く、超・脱力系お仕事コメディー。



 菜々緒演じる主人公の鷹野ツメ子は、スマートな身のこなしに落ち着いた声。自信に満ちあふれているのに謙虚な立ち振る舞い。どこからどう見ても中堅エース級の風格を備えていて、超有能そうな見た目なのに、実は衝撃的に無能で…。

 追加キャストとして、鷹野と同期であり、ひよわすぎる新入社員・鶸田道人(ひわだ・みちと)を演じるのは塩野瑛久。鶸田は、努力家で有能なサラリーマンながら、第一印象が最弱。その気弱そうな雰囲気と態度、そしていざとなるとおなかが緩くなる気弱な体質が災いして、取引先に“無能”となめられてしまい、どうにも実績がついてこない、残念すぎるヘタレサラリーマンだ。

 しまいには、社内ニートとなっている鷹野の世話もする羽目になり、不運すぎる社会人生活をスタートさせる…。しかし、やがて“有能に見える女”と“無能に見える男”の最強タッグがなぜか大口の契約を成立させる?など次々と奇跡が巻き起こり、世界が平和になっていって…?

 塩野は「今回のお話をいただいた時に『早く現場に入りたい』という気持ちでいっぱいでした」と出演に心弾ませ、実際に撮影がスタートすると「今回のキャストスタッフは《良い人審査》で選ばれた人ばかりなの?と現場間で話題なんです(笑)」「毎日楽しく撮影させていただいています。菜々緒さんも率先して現場を明るくしてくださっていますので、これからどんどん良いチームになっていくのだろうなと楽しみです」と明かす。

 鶸田はある意味でストーリーテラー的な役割も担うため「現代を生きている方たちすべてが、≪鷹野のマインド≫になれば幸せかなとは思いますが、きっと、鶸田みたいに“分かっているけど簡単にはできないよ”と考える方もたくさんいると思う」「常識的な部分を持ちながら、心穏やかに、フラットに無理せずをモットーに演じていきたいです」と意気込みを語る。

 菜々緒も「キリっと切れ長の目をされたクールな方というイメージでしたが、実際は人懐っこい子犬のように、いつもニコニコ接してくださる方。塩野さんがバディになってくださってすごく嬉しい」と塩野との共演に期待を寄せる。


 今回解禁されたキャラクタービジュアルでは、塩野が演じる鶸田の横に“いまから会社、爆発しないかな。そう唱えながら出勤する月曜朝。”と闇深いキャッチコピーが添えられている。

 一方、「コピーもできない」「パソコンも起動できない」「難しいことを考えると頭が痛くなっちゃう」…そんな絶望的に無能な鷹野の指導係に任命された心優しきベテラン社員・鳩山樹(いつき)を演じるのが井浦新。

 鳩山は、真面目で勤勉、地味だが死ぬほど優しい。いい人すぎて面倒な得意先にも絡まれたり、社内でも貧乏くじを引くことばかりだが、文句を言うこともなく黙々と働いている。どう考えても救いようのない鷹野という後輩に対しても、良いところを見つけて褒めて伸ばそうとしたり、諦めるなと激励したり、心優しいがゆえに苦悩の日々を送ることに。

 会社なんてがんばったもん負け…と分かっているが、自分のせいで誰かが苦しい思いをするのも申し訳ないし…と仕事をしてしまう。そして結果自分が損をする。上司も、部下もどこかおかしくて、サンドイッチハラスメント状態で頭痛が絶えず、会社近くのクリニックに通っている。みんな鳩山には愚痴るが、鳩山の愚痴は誰も聞いてくれない。そんな、“どう考えても一番良いやつな彼”は、会社で評価されない…それが社会。
そんな“社会の歯車”を代表するかのようなキャラクターが鳩山だ。

 井浦は菜々緒が演じるヒロインに「自分のペースを崩さず、しかし諦めないで戦っていく鷹野の姿は、クスっと笑えながらも、観る人に勇気を与えていくと思います」と期待。「がんばっている方、がんばることが苦手な方、どの視点から観ても楽しめるドラマになると思いますし、今の世の中に一石を投じる作品になると思います。一生懸命生きている皆さんがひと息つけて、『鷹野みたいにマイウェイでいいんだ!』と感じてもらえたら」と語る。

 また、鶸田の指導係で、恐ろしく要領がよく、危機回避能力の高い“根回しの鬼”雉谷耕太(きじたに・こうた)を演じるのが工藤阿須加。「あっ、これめんどくさそう…!」と察知した案件は、後輩やいい人すぎる先輩にうま~く誘導してほくそえむ策士であり、アホな上司でも分かる資料作り(本人いわく「離乳食づくり」)も得意で、上からの評価は上々。社内で根回しをする順番を考えるときに、イタコのように社内の人々を自分におろし、想定問答集を考えるため“憑依(ひょうい)型サラリーマン”の異名を持つ。

 そんな地雷を踏まない会社の歩き方をとにかく大事にする腹黒サラリーマンを、菜々緒も認める“農業男子”の顔も持つ俊英・工藤が体現。もともと原作ファンだったと明かす工藤は「あれ? もしかして、仕事ってもう少し力を抜いてもいいんじゃない?と気付かせてくれるところが、大好きな作品」と絶賛。「今、悩んでいる方がいらっしゃったら、ぜひ鷹野を見てください(笑)。『これくらいでもいいんだ!』と前向きに明日を迎えられるような、そんなドラマになっていると思っています。ぜひ、肩の力を抜いてみてください!」とアピールした。


 さらに、野望と愛欲にまみれた“会社員ver黒革の手帖”を操る“社内CIA”・鵜飼朱音にふんするのは、さとうほなみ。ゴルフばっかりして肥えた上層部や、ハラスメントの温床のおじさんたちは全員消えればいいのに、という鮮やかな思考から、シンプルに出世しようと決意。その“武器”として社内のありとあらゆる情報を収集するのが趣味となっている。仕事からプライベートまで、社員の家族構成から不倫情報、どこからどこへ引っ越したなどから、次のプロジェクト誰が選ばれるかまで、多種多様な情報をパソコンのフォルダーにまとめており「一人CIA」と呼ばれるほどで、誰かが鵜飼に情報搾取されている様子は「緊急取調室」とまで言われている。

 そんな鵜飼を演じるさとうは「原作そして台本を読ませていただいた時に『あぁ、このチームは全力でふざける気だな』とわくわくしました」と笑い、菜々緒は「鵜飼がメインの回では『こんなことドラマでやっていいの?』」といったシーンもあります」と明かしている。

 そして、ありがとうとごめんねが言えない老害部長・朱雀又一郎(すざく・またいちろう)を高橋克実が演じる。

 高橋演じる朱雀は、「優秀なやつは一目見りゃわかる」といって中身は無能な鷹野をうっかり採用してしまった戦犯であり、SNSも横文字も海外ドラマの流行も全部全部ついていけないが、「冬のソナタなら見たぞ」とか言ってしまい、白い目で見られる悲しきおじさん。

 多様性のかけらもなく、オンライン会議の画面共有もできないし、まだ紙資料を求めているのは彼だけ…という朱雀役に、高橋は「『当て書きですか?』」というほど僕にそっくりで、久しぶりに台本で声を出して笑いました」と爆笑。「歳をとっても、変わっていく必要ってありますよね。ひとくくりにコメディではなく、とても深い作品。ぜひ家族で視聴していただき、幅広い世代に楽しんでほしいです」と太鼓判を押す。また「聞くところによると、居酒屋のシーンが楽しいらしいんです。
でも、朱雀はその場にはいない…。ぜひ、僕も混ぜてほしい(笑)」と制作陣にリクエスト。

 菜々緒も「本当に皆さん、原作から飛び出てきたみたいなんですよね! 原作を大切に、全員でドラマならではのストーリーやキャラクターを作って行く作業にワクワクしています。視聴者の皆さんに、どのように受け入れていただけるか、反応を楽しみにしています」と語っている。

 なお、TVerでは鷹野役の菜々緒が活躍する配信限定動画を公開中だ。

 金曜ナイトドラマ『無能の鷹』は、テレビ朝日系にて10月11日より毎週金曜23時15分放送(※一部地域を除く)。

 追加キャストのコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■塩野瑛久(鶸田道人役)

 今回のお話をいただいた時「早く現場に入りたい」という気持ちでいっぱいでした。それくらいワクワクしましたし、楽しみにしていました。僕が演じる鶸田という人物は、ストレスや緊張を抱えるとすぐにお腹が痛くなっちゃったりするタイプで、家ではストレス発散のためにひたすらコロッケを揚げるという一面があります。頼りなく、周りから下に見られることもありますが、実は仕事のスキルは高いんです。演技では、弱々しい雰囲気を意識しつつ、それだけでは終わらない側面も出せればなと思っています。
視聴者の皆さんは鶸田の目線で物語を追う方が多いと思うので、常識的な部分を持ちながら、心穏やかに、フラットに無理せずをモットーに演じていきたいです。

 現代を生きている方たちすべてが、鷹野のマインドになれば幸せかなとは思いますが、きっと、鶸田みたいに「分かっているけど簡単にはできないよ」と考える方もたくさんいると思います。吸収できそうなことだけでも、何かを感じ取っていただきたいと思いつつ…そこまで構えてみなくてもいいドラマでありたいな、とも(笑)。貴島プロデューサーがおっしゃっていた《膝カックンされるような作品》になって、誰かの心がちょっとでも救われたらいいなと思っています。

 現場の雰囲気も良く、日々楽しく撮影させていただいています。現場では「今回のキャストスタッフは《良い人審査》で選ばれた人ばかりなの?」と話題になっています(笑) 菜々緒さんは率先して現場を明るくしてくださっていて、何気ない日常の会話も屈託なく話してくださいます。新さんは、大河ドラマ「光る君へ」で共演させていただいた際、途中参加の僕に真っ先に声をかけてくださったことが、今でも忘れられません。工藤さんやさとうさんとも、アニメやバラエティ番組の話などで盛り上がりましたし、克実さんはアドリブ演技で現場を温めてくださっています。共演者が本当に良い人たちばかりで、コミュニケーションをたくさんとりながら、皆さんのもとに届く瞬間を楽しみに撮影を進めていきたいです。

 今作で大笑いできる人もいれば、憧れの気持ちで観る方、いろいろな見方ができる作品だと思います。鶸田は一種のストーリーテラー。その鶸田の弱い部分、前に出られない部分に共感してくださる方がいればうれしいです。
ぜひ、応援してください!

■井浦新(鳩山樹役)

 今回のお話をいただき、菜々緒さんはじめ、初共演の方が多く、新たな才能に触れ、たくさんの刺激を感じています。また、塩野くん、阿須加くんとは、以前とはまた違った環境、世界観の中で再びお芝居ができることを楽しみにしています。

 はじめに原作を読ませていただいて、鷹野のような生き方ができれば幸せだなと思いましたし、僕と同じような感想を持たれる方もたくさんいるのだろうなと感じました。がんばっている人が、さらにがんばらないと残っていけない世の中。自分のペースを崩さず、しかしあきらめないで戦っていく鷹野の姿は、クスっと笑えながらも、観る人に勇気を与えていくと思います。

 そんな鷹野を演じられる菜々緒さんですが、実は、僕の好きな屋久島に行くと現地の方たちから「菜々緒さんがよく来てくださっている」という話を伺っていて。“屋久島を好きな人に悪い人はいない”というのが僕の持論ですが、実際に菜々緒さんに初めてお会いした時、人間としての幅の広さを感じて、そのイメージがピタッとハマりました。ご一緒する皆さんの魅力に触れて、たくさんお話しをさせていただくことに今からワクワクしています。

 がんばっている方、がんばることが苦手な方、どの視点から観ても楽しめるドラマになると思いますし、今の世の中に一石を投じる作品になると思います。一生懸命生きている皆さんがひと息つけて、「鷹野みたいにマイウェイでいいんだ!」と感じてもらえたら…お楽しみに。

■工藤阿須加(雉谷耕太役)

 僕はもともと原作を読ませていただいていて、とても面白いなと思っていました。どのキャラも、鷹野の強烈な個性にいい具合に振り回されながらも、どこか刺激を受けたり、自分自身を見つめ直したり、「あれ? もしかして、仕事ってもう少し力を抜いてもいいんじゃない?」と気付かされたり…といった部分が読んでいて大好きだったんです。そんな原作の実写ドラマに参加させていただけることに感謝しています。今回、僕が演じる雉谷は、いろんな顔を持っている人間だと思うんです。日常生活で、同僚、友達、家族と、見せる顔はそれぞれ違うように、そういうところを上手に取り入れて、大事にしていきたいですね。心は全力! でも60%くらいの力で…を胸に(笑)、自分自身も楽しんで演じていければと考えています。

 菜々緒さんはパーフェクトウーマンのイメージがあります。現場でも《仕事できるオーラ》が漂っています。そんな菜々緒さんが、無能を体現される…。「もしかして、菜々緒さんってこういう側面もあるのかな?」と、役とプライベートな部分のギャップも楽しみです。みんなで「どうやったら面白くなるか」を考えて、素敵な雰囲気のチームができあがっていますので、撮影を通して共演者の皆さんのいろいろな魅力をもっと知っていきたいです。

 キャラクターそれぞれに悩みがあったり、行き詰まっている部分は、きっと皆さんにも共感していただけると思います。今、悩んでいる方がいらっしゃったら、ぜひ鷹野を見てください(笑) 「これくらいでもいいんだ!」と前向きに明日を迎えられるような、そんなドラマになっていると思っています。
ぜひ、肩の力を抜いてみてください!

■さとうほなみ(鵜飼朱音役)

 原作、そして、台本を読ませていただいた時に「あぁ、このチームは全力でふざける気だ(笑)」とワクワクしました。ですので私も、そこに全力で乗っかりたいと思っています。

 鵜飼は社内で一人CIAと呼ばれ、社内のことはすべて知っておきたい人なんです。やるからには、トップに立ちたいという欲が強く、しかし、真っすぐで律儀で、曲がったことが嫌いなんだなという印象を抱きました。目的のためなら手段を選ばない、猪突猛進タイプでもあります。一生懸命すぎですが、憎めないような、そんなキャラになればいいなと思っています。

 まだ1日しか撮影していないのですが、すでに鷹野が可愛くて仕方ありません(笑)。無能さの裏に何か絶対にある、ただできないだけなわけがないと思わせるんです。きっと、菜々緒さんが出す無邪気さ、超絶にカッコいい見た目とのギャップが、鷹野の可愛さにつながっているのでしょうね。本当にキュンとしています。塩野さんをはじめ、他の共演者の方々のことも、これからお芝居を重ねて深く知っていきたいですね。

 撮影1日にして、すでにチームができあがっている気がしていますので、きっと面白い方向に転がっていくのだろうなと期待があります。コメディタッチのなかにいろんな《あるある》も入ってきて、すごく奥が深いお話になりそうですね。ぜひ、《がんばりやさんを膝カックンするドラマ》を楽しみにしていてください!

■高橋克実(朱雀又一郎役)

 まず、『無能の鷹』というタイトルから面白く、惹かれました。原作を拝見させていただき、そして台本を読んだのですが、今回、僕が演じる朱雀という部長…「当て書きですか?」というほど僕にそっくりで、久しぶりに台本で声を出して笑いました。

 今の世の中にとってもマッチしているドラマですよね。昔と違い、常識にとらわれず、各々が持っている《良いもの》や突出した個性を重視していいと思うんです。例えば声が大きいとか、とにかく元気!とか。世の中はそれを肯定していく、良い流れになってきていますが、その中で朱雀も、いろいろな場面に出会い、刺激を受けて変わっていく…僕もそうですが、歳をとっても、変わっていく必要ってありますよね。だからこそ、僕ら世代、若い世代、それぞれがいろいろなことを感じられる作品だと思います。

 菜々緒さんはとにかく顔が小さい(笑)。今回、初共演ですが普段はとても接しやすい方なんです。お芝居をしていても自然体で、すぐに上司と部下の関係性になれました。これから撮影は進んでいきますが、居酒屋のシーンが楽しいらしいんです。でも、朱雀はその場にはいない…。ぜひ、僕も混ぜてほしい(笑)。いつか、ご一緒できればいいですね。

 ひとくくりにコメディではなく、とても深い作品だと思っています。ぜひご家族で視聴していただき、幅広い世代に楽しんでほしいです。

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