オフ・ブロードウェイ・アライアンス最優秀ミュージカル賞を受賞したミュージカル『アーネストに恋して』より、本編映像と場面写真5点が解禁された。

【動画】時空を超えて現れた伝説の冒険家アーネスト・シャクルトン。

でも船は遭難して―? 映画『アーネストに恋して』本編映像

 本作は、子育てと作曲家としてのキャリアとの両立に奮闘するシングルマザーが、20世紀を代表する伝説の冒険家アーネスト・シャクルトン(1874‐1922年)と時空を超えて運命的に出会う、奇想天外で独創的なミュージカル冒険劇。2017年オフ・ブロードウェイ・アライアンス最優秀ミュージカル賞を受賞、セカンド・ステージ・シアターのトニー・カイザー・シアターでニューヨーク・プレミアを迎え、シアトルでの初演を経て、ニュージャージーとボストンを巡り、オフ・ブロードウェイに展開した。

 ある夜更け、出会い系サイトに自己紹介動画を投稿した主人公キャット(ヴァレリー・ヴィゴーダ)のもとに、突然20世紀を代表する冒険家である南極探検家のサー・アーネスト・シャクルトン(ウェイド・マッカラム)から返信が届く。南極で船が難破し流氷の上で身動きが取れなくなったシャクルトンは、時空を超えてキャットにアプローチし、壮大な冒険の旅へと誘う。思いがけないことに、2人は互いの中に自らを照らし導く光を見いだすのだった。

 エレキヴァイオリン奏者で歌手/作詞/作曲家として幅広く活躍するヴァレリー・ヴィゴーダが主演のキャット役を務め、力強い演奏と圧巻の歌声を披露。そして個性たっぷりのアーネスト役を、ミュージカル『プリシラ』のウェイド・マッカラムが務める。2人が奏でるインパクトあるミュージカル・ナンバーは、大胆にして痛快無比、観る者に希望を教えてくれる人生賛歌だと絶賛された。

 演出はオビー賞受賞のリサ・ピーターソン、脚本はトニー賞受賞のジョー・ディピエトロ(『メンフィス』)が手がける。音楽は、主演のヴァレリー・ヴィゴーダが作詞、ブレンダン・ミルバーンが作曲、音楽監督および編曲はライアン・オコンネル、音響デザインはトニー賞受賞のロブ・カプロウィッツ(『フェラ!(FELA!)』)が担当する。また、舞台美術をアレクサンダー・V・ニコルズ(『ヒュー・ジャックマン、バック・オン・ブロードウェイ』)、衣装デザインをチェルシー・クックが務める。

 本作に登場するアーネスト・シャクルトンは、イギリスの南極探検隊を率いた極地探検家で南極探検の英雄。
偉大な冒険家・リーダーとして欧米では尊敬する人も多く、「楽観主義こそ真の勇気」という名言を残しており、その言葉は本作の主題にもなっている。

 今回解禁された本編映像では、そんなシャクルトンのポジティブな名言の数々を収録。時空を超えて出会ったふたりは何故か氷上の難破船にいる。その状況を飲み込めないキャットをよそに、シャクルトンは「地球の果てにいるからなんだというのだ。ささいなことさ!」「すべての努力はゴールへとつながる」「誇り高く、運命は自分たちで決める!」と前向きな発言を繰り替えし、隊員とキャットを鼓舞していく。

 かつてアーネスト・シャクルトンが、1914年にロンドンタイムスに南極探検隊の乗組員募集のために出した「Men wanted for hazardous journey. Low wages, bitter cold,long hours of complete darkness. Safe return doubtful. Honour and recognition in event of success. (危険な旅に出る男子を募集。わずかな給料、凍えるような寒さ、長い完全な暗やみ。無事の帰還すら危うい。成功した暁には名誉と表彰が待っている)」という広告業界では今も伝説といわれる名言。圧巻の歌声とバンジョーの音色と共に繰り広げられる、ラブストーリーだけでは終わらない予測不能な2人の恋の顛末を、迫力のスクリーンで見届けたい。

 松竹ブロードウェイシネマ『アーネストに恋して』は、10月4日より全国順次限定公開。

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