俳優の山田孝之がメインパートナーとして審査にも参加する俳優オーディション「THE OPEN CALL」の2次審査が終了した。

【動画】山田孝之が持論を披露! スペシャルインタビュー映像

 「THE OPEN CALL」は、オリジナル映画の主要キャストを募集する公開オーディション。

15歳以上で性別・国籍・所属事務所・演技経験を問わず、条件と意欲があれば誰でも挑戦でき、「演技力」と「人間力」を選考基準に、まだ見ぬ才能との出会いを目指す。伊藤主税阿部進之介、榊原有佑、山田兼司ら、実績あるクリエイター陣が企画・プロデュースを担い、映画/映像業界での実績を活かして推進される。

 2月2日から約2ヵ月にわたり募集してきた本オーディション。15歳以上であれば性別や国籍、所属事務所、演技経験を問わず、広く門戸が開かれたオーディションであることで、全国各地の10代から80代まで幅広い年代の方から応募があった。また、国内のみならず、中国・韓国・アメリカ・イギリス・フランス・イタリアなど海外11ヵ国からの応募も寄せられ、応募総数は約1万4000人に及んだ。

 1次審査では、応募いただく際に提出いただいた課題動画(セルフテープ)で選考を実施。応募者自身が考えた“役”として自己紹介を行う前半30秒、その演じた役の説明と本人としての自己紹介を行う後半30秒、計60秒の内容に。演技力だけではなく、想像力・自己理解・表現の切り替え等審査することを目的とし、わずか1分ながらも個性あふれるさまざまな演技が寄せられ、パートナー(審査員)となる俳優の阿部進之介、キャスティングディレクターの岩上紘一郎、オリジナル映画の脚本・監督を務める榊原有佑、MIRRORLIARプロデューサーの松田一輝、そしてメインパートナーの山田孝之ら、映像業界で活躍するメンバーが審査にあたった。

 約1万4000人から2次審査へは約200人が通過。応募総数に対し約1.5%という狭き門となった。

 1次審査に対し、山田は「1万4000通りの芝居を見せていただきました。“ゾクッ”としてしまう動画もあり、いい刺激をもらいました」とコメント。
オリジナル映画の脚本・監督を務める榊原有佑も「さまざまな年代や国籍の方が参加してくださり、それぞれのPRをしてくださったので、楽しくもあり難しくもありました」と振り返った。

 2次審査は、課題となる台本を演じる「対面審査」を実施しました。セルフテープでは伝わりきらない【演技力】【人間力】【リアリティ】【(脚本の)読解力】【(演出への)対応力】など限られた時間の中で表現される演技を審査。独特の空気が流れる緊張感が張り詰めた空間で、候補者の演技と審査員の真剣な眼差しがぶつかり合った。

 現在、『SHOGUN 将軍』シーズン2の撮影で海外に滞在中のためリモートでの参加となった阿部は「画面越しでも感情を揺さぶるエネルギーが凄まじく、集中力が必要でした」と候補者から大きな刺激を受けた様子。海外作品にも数多く参加しているキャスティング・ディレクターの岩上は「普段のキャスティングの枠やバランスを一度捨て、葛藤しながら何度も入れ替えて選び抜いた方々は満場一致の『ファンタスティック』なベストメンバー」とキャスティング側の視点で審査を振り返った。

 また、MIRRORLIAR FILMSプロデューサーの松田は「オープンなオーディションだからこそ、知名度や所属に関係なく、未完成ゆえに強烈な魅力を持つ才能とも出会うことができた」と振り返り、榊原も「目の前で候補者みなさんの芝居を見て、すでに具体的な映画のワンシーンやストーリーが脳裏に浮かんでいる」と監督としての視点で各候補者の演技に向き合った。

 山田は「脚本の文字を追うだけでなく、セリフの『間』にどれだけ思考を巡らせ、呼吸しているか、お芝居の強度がある人たちが残りました」と述懐。さらに「受かる受からないの次元を超えた怖さやえぐさ、壮絶なドラマがここから始まります。何が起きるのか、とても僕自身とても楽しみに、3次に備えます」と3次審査への期待に胸を高鳴らせている。

 さらに、本プロジェクトのパートナー(審査員)岩上紘一郎の友人で仕事仲間でもある、ロンドンを拠点とするキャスティング・ディレクターのオリヴィア・ブリテイン氏が2次審査の様子を見学。同氏は『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』や『DUNE/デューン 砂の惑星』、直近では『プロジェクト・ヘイル・メアリー』のキャスティングに携わり、「THE OPEN CALL」には非常に興味を持っていたそう。


 日本のオーディションの現場を初めて訪れた同氏はノートにびっしりとメモを書き留めるほど熱心で、「演技未経験の人もいれば、経験豊富な人もいて、本当に素晴らしいプロジェクト!」とコメント。印象に残る候補者もいたようで、「自分の魅せ方を知る人がきっと見つかるのではと感じている」と話した。

 2027年劇場公開予定のオリジナル映画の主要キャストを決める本オーディションの全プロセスは、「Lemino」で今秋独占配信。

 また、本プロジェクトでは、3月19日から音楽配信ディストリビューションサービス「TuneCore Japan」とのコラボレーションにより、本番組各話のエンディング楽曲を募集する音楽オーディションを実施。6月21日23時59分まで募集中だ。

 オリヴィア・ブリテイン氏、「THE OPEN CALL」パートナー勢のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■オリヴィア・ブリテイン氏

日本と欧米での手法の違いはありますが、キャスティングの本質は「対面で人間性を見極めること」です。これほど幅広く、様々な素晴らしい俳優たちに出会う機会をチームが作り上げたのは、なんて素敵な試みだろうと思いました。演技未経験の人もいれば経験豊富な人もいて、本当に素晴らしいプロジェクトですね。基本的に台本があるロンドンと違い、今回の(オリジナル映画の)台本がない試みは非常に興味深く、未経験者からベテラン、また、ダンサーまで多様な表現者が独自の解釈で挑む姿がとても印象的でした。

中でも、ありのままの自分で演じた名もなき新人の存在にはゾクゾクしました。スター性とは部屋に入った瞬間に分かるもので、教えられるものではありません。
役柄が後から作られる今回は、まさに人間性や「自分をしっかり持つこと」が問われます。この恐怖の伴う挑戦の中で、自分の魅せ方を知る人がきっと見つかるのではと感じています。また、初対面した山田孝之氏の挑戦的な姿勢にも圧倒されました。

■阿部進之介/「THE OPEN CALL」企画・プロデュース/パートナー

私の場合オンラインでの参加でしたが、画面越しでも感情を揺さぶるエネルギーが凄まじく、集中力が必要でした。残った方々の写真が並んだ時、それらを載せたケースがとても重たく感じたほどです。僕自身、若い時はオーディションで能力を出せない事もあったので、もがきながらこの場に懸けた彼らの熱量や苦悩は痛いほど分かります。だからこそ、自身のバックグラウンドを演技に落とし込み、驚くような解釈を見せてくれた彼らにはリスペクトしかありません。選ばれた皆さんは文句の付けようがない個性的なメンバーです。次の3次審査では、彼らが役を全うする姿を通して『俳優とは何か』が観る人に必ず伝わるはず。その瞬間に立ち会えることが、今から嬉しくて仕方がありません。

■岩上紘一郎/キャスティング ディレクター/パートナー

普段のキャスティングの枠やバランスを一度捨て、葛藤しながら何度も入れ替えて選び抜いた方々は満場一致の『ファンタスティック』なベストメンバーです。2次審査は度肝を抜かれるような緊張感の中、演出に食らいつく姿には『あっぱれ』としか言えません。
他業種で活躍する才能や演技未経験者も含まれており、ここからの化学反応が本当に楽しみです。本来、俳優が裏で泥臭く準備するプロセスは表に出ないものですが、それを見せる彼らには相当な覚悟が必要です。ここからは楽しさだけではなく、不器用さもさらけ出す過酷なステージになります。全員に何かを持ち帰って輝いてほしい。親のような気持ちで、彼らの『生き様』を見届けます

■榊原有佑/「THE OPEN CALL」オリジナル映画 脚本・監督/パートナー

1次審査とは違い、目の前で繰り広げられる芝居の熱量に『俳優ってとんでもないな』と圧倒されました。こちらの急な設定変更のオーダーにも、わずか10秒ほどで内側から役を作り直してのけてしまう。残った方々は過酷な審査の中でも私たちの記憶に強烈に焼き付いた、文句なしのメンバーです。今回のオーディションは脚本がない状態からのスタートなので、『インスピレーションが浮かばなかったらどうしよう』という不安もありました。しかし彼らの芝居を見て、すでに具体的な映画のワンシーンやストーリーが脳裏に浮かんでいます。ここからは映画のことも見据え、監督としての感受性を高く保って、彼らとワクワクしながら向き合いたいです。

■松田一輝/「THE OPEN CALL」企画・プロデュース/パートナー

まるでワールドカップやWBCの日本代表選考のような熱い議論を経て、精鋭が選出されました。このオープンなオーディションだからこそ、知名度や所属事務所に関係なく、未完成ゆえに強烈な魅力を持つ才能とも出会うことができました。
だからこそ審査はどこまでもクリーンであるべきで、僕自身、一切のノイズを残さない覚悟で応募者と向き合っています。ここからは技術だけでなく、彼らがなぜ魂を削ってまで俳優を目指したのかという『人生の背景や生き様』が見えてくるはず。同じ環境で刺激し合い、お互いの会話から強くなり、劇的に進化していく。そんな『進化する瞬間』に立ち会えることに、今からワクワクしています。

■山田孝之/「THE OPEN CALL」企画・プロデュース/メインパートナー

4日間、40時間の集中。200人の真剣な芝居を真剣に受け止め続ける。本当に疲れました。でも、脚本の文字を追うだけでなく、セリフの『間』にどれだけ思考を巡らせ、呼吸しているか、お芝居の強度がある人たちが残りました。年齢や性別は関係なく、ただただ芝居が良いか悪いか。次の3次審査は人間としてのリズム感やテンポの化学反応、時にはぶつかり合いも起きるはず。受かる受からないの次元を超えた怖さやエグさ、壮絶なドラマがここから始まります。何が起きるのか、僕自身とても楽しみに、3次に備えます。

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