覚せい剤取締法違反の執行猶予期間が明けた酒井法子が24日、都内の稽古場で主演舞台「碧空の狂詩曲~お市の方外伝~」制作発表及び女復帰会見を行った。

<フォト>酒井法子 女優復帰会見の模様

 ベージュの服装で出席した酒井は「今日11月24日より新たに再スタートさせていただきます。
酒井法子です」と、神妙な面持ちで深々と一礼。時折ハンカチで目元を拭いながらも、記者から「今の気持ちを、のりピー語で表すなら?」と言われると「いいんですか?エヘヘ」と笑顔を覗かせ「いい大人が何をやっているんだと言われそうだけれど、のりピーなので、ありがチューとか、今日という日を迎えられてマンモスうれぴー」と要望に応えた。

 酒井は「3年間を振り返り、長くつらい日々ではありましたが、今日という日を迎えられたことに感謝して、その時を迎えました」と執行猶予明けの瞬間を振り返る。覚せい剤使用事件は再犯率が高いというが「微塵もそういった気持ちになることはありません。きっぱりとそういった思いは断って、心配なさらず、信じていただければ幸いです」と決別を宣言した。再起までには中学生になる愛息子の存在が大きかったといい「守るべきものは私にはあるんだと痛感。大切なものを傷つけない自分でありたいと思っています」と決意を述べた。

 当時、逮捕までの間の逃亡劇が話題となったが「あの時は本当に気が動転してしまって、ただただ怖くて、ああいった行動をとってしまった。振り返って考えると、自分の認識の甘さを心から反省しています」。覚せい剤に手を出した理由については「自分自身が甘い考えで、バカだったとしか言えない」と言葉を選ぶように語った。禁断症状は「まったくありません」ときっぱり断言。

 足首と手の指にあったタトゥーについて質問が及ぶと「消しました。
あるべきではないと思ったから」と明かした。執行猶予期間は引退も考えたというが、創造学園大学の通信での学習がその考えを変えたという。「学びの中で表現者としての役割の素晴らしさを改めて感じることがあって、再び表現する側に自分自身が立ちたいという気持ちが大きくなった」そう。

 今後の女優としての活動については「後々お声がかかれば。その都度考えさせていただきたい」と前向きな笑顔で「これから歩んでいく姿を見ていてください。一つでも多く恩返しできるよう、一生懸命やるので見守っていてください」とファンへメッセージした。
 
 また会見は「ニコニコ動画」でも生中継され、ユーザーからは執行猶予期間明け早々の復帰に「芸能界は甘いな」との意見も書き込まれたが、「やっぱりキレイだ」「オーラがある」「会見を見たら許せるな」という意見も多く見られた。

 同舞台は、織田信長(金山一彦)の妹・お市(酒井)の政略であったとされている様々な出来事をお市自身の選択によるものとして描き、戦国の世で重要な役割を果たした彼女の波乱の生涯を描く。酒井の舞台出演は1998年7月公演のブロードウェイミュージカル「big」以来となる。12月15日から24日まで、東京・さくらホールで公演。この日の会見には200人以上の報道陣がつめかけた。
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