ジョージ・A・ロメロ監督の手掛けた、カルト的な人気を誇るゾンビ映画の金字塔『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』(68・未)だが、その3DCGリメイク企画が進行していることが明らかになった。Deadlineを含む複数のメディアが伝えている。


【関連】 オリジナル版『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』フォトギャラリー

 『Night of the Living Dead: Origins 3D(原題)』と題された本作は、2009年に製作と一部のキャスティングが発表されており、新人監督のゼベディア・デ・ソトが脚本と兼任でメガホンと取ることが決まっていたが、進捗が見えず立ち消えが噂されていた。それが現地時間8月15日、製作会社のサイモン・ウェスト・プロダクションより、トム役には日本でも大ヒットを記録したボリウッド映画『きっと、うまくいく』(13)で“3バカ”の一人ファランを演じたインド人俳優R・マドハヴァンの起用が発表され、製作の継続が確認されたわけだ。

 本作では基本的にオリジナル版と同じ登場人物となっており、バーバラ役にはリメイク版『ハロウィーン』シリーズのダニエル・ハリス、ベン役には『キャンディマン』(93)のトニー・ドット、ハリー・クーパー役には『死霊のえじき』(85)でローズ大尉を演じたジョゼフ・ピラトーなどが決まっている。

 ストーリーは舞台をニューヨークに移し、原因不明の疫病によって出現し始めたゾンビたちと、生き残りをかけて戦う人たちの死闘を描くとのことで、オリジナル版と同じ流れになっているが、どこまで再現されるのかは不明。また本作はステレオスコピック3Dを使った完全3DCG映画になる予定。

 『トゥームレイダー』(01)や『エクスペンダブルズ2』(12)の監督で、本作ではプロデューサーを務めるサイモン・ウェストは、「古典的なゾンビ映画のジャンルを新しい方法で映像化するのが本作だ。この作品には、これまでに発表された他のホラー映画に類を見ない、新鮮でエキサイティングなスタイルがある」と語っている。
編集部おすすめ