クローネンバーグのホラー『シーバース』リメイク決定　監督はベッソン映画のヒロイン
『シーバース／人喰い生物の島』(C)AFLO 画像（1枚）
　『ザ・フライ』（87）を世界的にヒットさせたデヴィッド・クローネンバーグの長編監督デビュー作の異色ホラー『シーバース／人喰い生物の島』（75・未）がリメイクされることが、トロント国際映画祭で発表された。

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　Deadlineによると、リメイク版は、リュック・ベッソン監督の『アンジェラ』（06）でアンジェラを演じたデンマーク出身のリー・ラスムッセンがメガホンを取り、イアン・ドリスコールが脚本を担当する予定。
『バッファロー’66』（99）のジェフ・サックマンと『封印殺人映画』（07）のマイケル・ベイカーが、オリジナル版の製作総指揮を務めたアンドレ・リンクと共にプロデュースする。

　オリジナル版は、人間から理性を奪い、人間を暴力的で淫らな性に溺れさせてしまう寄生虫が、高級マンションの住民たちを襲い始め、住民の一人である医師が寄生虫に完全支配される前に治療法を発見しようと奔走するストーリー。

　リメイク版では、現代の社会と性の背景を現実的に反映する設定にするとのことで、インターネットを介して触れ合うという現代のネット文化をストーリーに取り組み、寄生虫がデジタルの壁を破って侵入してくるようだ。

　「私はスカンジナビア出身なので、健康的でかつ現代的な現実として、性を描写することに居心地の悪さを感じません。また、上質なホラー映画に潜在する社会的メッセージには常に魅せられています」と、リーは語っている。

　「現代の視点からこの映画を再解釈し、作品に自分の女性としての直感と人生の経験を加えられる機会は、魅力的な誘惑と同じで拒否できませんでした」。

　リーはクェンティン・タランティーノ監督を指南役として慕っており、タランティーノは今回のリーの起用に関して「『シーバース』のリメイク版の監督として、リーは完ぺきな選択」と語っている。
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