青山劇場での初日スタートを翌日に控えた6日、舞台『真田十勇士』の公開舞台稽古と囲み取材が行われ、猿飛佐助役で主演を務める中村勘九郎をはじめ、霧隠才蔵役の松坂桃李、徳川方の忍びの娘・火垂役で初舞台に立つ比嘉愛未ら出演者15名と演出の堤幸彦が登壇した。

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 真田十勇士は武将・真田幸村に仕えた、伝承上の架空の人物ともされる10人の家臣で、伝説のヒーローのこと。
大阪の陣開戦から400年にあたる今年。演劇界の重鎮・マキノノゾミが脚本を手がけ、演出の堤と初のタッグを組んだ本作は、十勇士の伝説はなぜ生まれたのか、真田十勇士の真実とはなんだったのかを、ユーモア&アクション満載の前半から怒涛の展開で圧倒する後半へと繋げるオリジナル設定で魅せる、全2幕のエンターテインメント大作。

 演出を手掛ける堤は「大分、緊張しています」と正直な気持ちを吐露しつつ、「みなさんに演じていただいて、とても感動しています。ビックリするくらい。これはうまくいく、面白い! 年のはじめに皆さんに楽しんでいただける舞台になると確信しております!」と力強く宣言。

 「毎日が楽しいです。
幸せです」と口を開いた勘九郎は、初共演となる松坂の印象を「会ってすぐに打ち解けられて、次に稽古場で会ったときには2・3年友達だったんじゃないかと思えるくらいでした。とても居心地がいいです」と語り、一方の松坂も「とても物腰が柔らかい方ですが、舞台に立つと目つきが変わる」と勘九郎が放つ緊張感に刺激を受けているとコメント。いい関係が築けていることを伺わせた。

 また、本作はイケメン揃いの舞台としても注目を集めているが、そんな現状を淀殿に扮する真矢みきは、「稽古場を歩けばイケメンと才能に当たる」と表現。比嘉も「胸焼けではなくイケメン焼けしています」と同調した。また元日に結婚報道が出たばかりの高橋光臣には共演陣から「結婚、おめでとう!」の声がかかり、高橋は「ありがとうございます」と満面の笑みで応じていた。


 その他の登壇者に、十勇士の福士誠治中村蒼村井良大鈴木伸之、青木健、駿河太郎、加藤和樹。十勇士の敵となる徳川方の忍びの石垣佑磨と、その首領の音尾琢真。さらに真田幸村役の加藤雅也と、魅力的なキャストが顔を揃えた。

 日本テレビ開局六十周年特別舞台『真田十勇士』は1月7日(火)~月2日(日)まで東京・青山劇場にて、2月7日(金)~19日(水)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールにて上演。