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アーノルド・シュワルツェネッガーが12年ぶりに復帰したことでも話題の本作は、ジェームズ・キャメロン監督が創造した『ターミネーター』を大胆にリイマジング(再構想)したシリーズ第5弾。両親を殺害されたサラは9歳からT‐800(シュワルツェネッガー)に育てられ、核時代を生き抜くサバイバル術を徹底的に叩き込まれた女戦士として登場する。
サラ役についてエミリアは、「私もこのシリーズが大好きで、サラに憧れて育った女性の1人。オファーが来た時は興奮を感じたわ」と話すが、同時にプレッシャーも並大抵ではなかったという。しかし、「これは私の宿命かもしれない」と言葉を続ける。
「例えば、『ゲーム・オブ・スローンズ』のデナーリスは超有名な人気キャラクターだし、ブロードウェイの舞台『ティファニーで朝食を』で演じたホリーはオードリー・ヘプバーンの当たり役。そして今回のサラ役でしょ?なぜかプレッシャーの強い役が私に舞い込んで来る」と苦笑いを見せた。 確立されたキャラクターを継承しながらも、その殻をぶち破る。役者としてはリスキーな挑戦ではあるが、その宿命を前向きに受け止めるエミリアは、「私をキャスティングしてくれたスタッフが、“私の中に何かを見出だしてくれたんだ”と心から信じることにしているの。あとは監督や共演者のアドバイスに耳を傾けながら、自分の仕事を1歩1歩やり遂げるだけ」と目を輝かせる。
ハードなアクションシーンも全身全霊を込めてやり遂げた。「銃なんて触ったこともなかったので、サラの相棒として体に馴染ませる作業が大変だった。
オンライン男性誌AskMen.comで「世界で最も美しい顔」第1位に選出された美貌を持ちながら、飾り気がなく、何でもハキハキと答えてくれるエミリア。日本が大好きで「京都で寺社巡りやお茶会を楽しんできた。あとはウニを食べてカラオケをやりたい!」と初来日を少女のように満喫している姿も微笑ましい。「あなたがもしサラの立場だったら?」という最後の投げ掛けに、「私ならハワイへ逃げるわ」と屈託のない笑顔でジョークを飛ばすエミリアには、人を魅了する魔力があるようだ。(取材・文・写真:坂田正樹)
『ターミネーター:新起動/ジェニシス』は7月10日公開。