NHK連続テレビ小説『あさが来た』の第1週完成披露試写会が、1日、同局にて行われ、出演者の波瑠玉木宏、子役の鈴木梨央が試写会後の会見に登壇。撮影現場での和気あいあいとしたエピソードを披露した。


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 本作は朝ドラとしては初の時代劇。幕末、京都の豪商の次女として生まれた波瑠演じるヒロイン・あさは、玉木演じる夫・新次郎に支えられながら、炭鉱経営、銀行経営など実業家として奮闘、のちに日本初の女子大学の設立に尽力する。

 5月から撮影はスタートしているという同作。波瑠は「何に向かって進んでいるのかわからなくなりそうな、果てしない撮影に臨んでいますが、今回節目を迎えられて嬉しいです」と、やや安堵の表情で語る。

 この日公開された第1週は幕末の京都を舞台に、鈴木が演じるあさの少女時代を描いているが、特に印象に残ってるシーンとして玉木が挙げたのが、許嫁(いいなずけ)の新次郎を嫌がっていた、あさが心を通わせ始めるシーン。玉木は「梨央ちゃんとのラブシーンじゃないですけど(笑)、そこをどのくらいのさじかげんでやればいいのか悩みました。深く考えすぎるとよくない方向に行ってしまう気がして(笑)」と話し、笑いを誘う。そして「さらりと気持ちに寄り添うようにして演じました」と照れながら話す。

 波瑠は「これまでになかったようなセリフの量」という、朝ドラならではの大変さに悪戦苦闘しているようだが、「玉木さんがいたずら好きで、すごくリアルなゴキブリのおもちゃを現場に持ってきて、スタンバイしている時に顔の前に向けてくるんです」と、玉木がムードメーカーとなって現場の空気を和ませているようだ。

 同作の魅力として玉木は、「朝ドラで時代劇というのはすごく新しい形ですが、現代劇と比べ心情の表現が大事なのが時代劇で、それがシンプルに伝わっていくのかなと思います」と語る。そして「心に残るセリフがたくさんつまっているのがこの作品の魅力です」とアピールした。
 
 NHK連続テレビ小説『あさが来た』は9月28日にスタート。
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