【写真】深川麻衣『パンとバスと2度目のハツコイ』インタビューカット
深川が演じる主人公・市井ふみは、パン屋で働く女の子。ある日、中学時代の初恋相手・湯浅たもつ(山下健二郎)に再会し、気持ちが揺れ動いていく。深川は「今泉力哉監督ワールドが、さく裂しています。観る方によって印象に残るシーンや誰に共感するか変わると思います。あとは二人の絶妙な距離感にモヤモヤ、キュンキュンしつつ楽しんでほしいですし、恋愛が苦手な方の背中を押すような映画になったらうれしいです」と笑顔を見せる。
山下との共演シーンで印象深かったのは「静岡県の大室山に行って、二人で叫ぶシーン」。「初めてお互いに気持ちをぶつける場面です。ふみはそんなに喜怒哀楽の激しい女の子ではないですけれど、あの場ではド直球に気持ちをぶつけます。最初は遠慮してしまった部分があり、何回も撮り直して苦労しました」。
かつて絵を描いていたふみと同じく、深川は中学、高校で美術部に所属し、インスタグラムでも絵心あふれるイラストを紹介している。「撮影前にお話したことを監督がけっこう反映してくださっていると思います。
とはいえ、ふみの恋愛や結婚に対するこじらせっぷりは、自身の恋愛観とはやや異なる様子。「付き合う人だったら結婚したいし、結婚できない人とは逆に付き合えないと思っています。2年間とかお互いのことを知る期間を経てプロポーズされたら、自分だったら喜んで受ける気がします(笑)。
イメージを覆すべく、女優として今後チャレンジしたいことは「喜怒哀楽が分かりやすい役を演じてみたいですね。あとは時代劇をやりたいとずっと言っていて、今にはない世界観に入りたい気持ちが強いです。明治も江戸も好きで、昔の建物とか今にない洋服、所作に惹かれるんです。殺陣とかもぜひ挑戦してみたいです」と語り、柔和な笑顔を見せた。(取材・文・写真:桜井恒二)
映画『パンとバスと2度目のハツコイ』は、2月17日より全国公開中。