「ベン・アフレックとマット・デイモンが、管理社会に対してNGやNOを投げかけたいという思いが、このドラマを作ったときにあったと思うんです」。そう語るのは、3月7日にDVDリリース&レンタル同時開始となった海外ドラマ『インコーポレイテッド』で、主人公の吹き替えを担当した細谷佳正だ。これまでに数多くの吹き替えを務め、声優としてのキャリアを重ねてきた細谷に、社会派な作品の魅力や、声優としてのスタンスについて語ってもらった。

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 ベン・アフレックとマット・デイモンが製作総指揮を務めたことで話題を呼んだ本作は、富裕層が暮らす“グリーンゾーン”と、貧民層が暮らす“レッドゾーン”に二分された2074年の世界を舞台に、主人公のベンが愛するエレーナを救うため、巨大な多国籍企業で苛烈な出世競争に身を投じる姿を描く。ショーン・ティールが演じたベンに声を吹き込んだ細谷は、ベンが命の危険を冒してまでエレーナを救おうとすることについて、「『なぜこれほどの執着心を持ってエレーナを探すんだろう?』と強く感じていたんです」と回想する。

 続けて、「IDやナンバーによって個人情報が管理される時代が来ていますが、その象徴として“グリーンゾーン”があると思うんです。この物語では貧民と富裕層に分かれていますが、管理に対して賛成か反対かと見ることもできると思っています」と持論を展開。また、「ある種、ベン・アフレックとマット・デイモンが、管理社会に対してNGやNOを投げかけたいという思いが、このドラマを作ったときにあったと思うんです。ベンとエレーナはその象徴なんじゃないかなと。ベンがエレーナを探すこと自体が、何かのメッセージなんじゃないかなと思っていました」とも考えを明かす。