【写真】豪華キャスト集結! パリで開催された『M:I』ワールドプレミアの様子
シリーズ2作目『M:I‐2』で披露された派手なバイクチェイスが注目されて以来、トムが生身で挑むバイクアクションはシリーズに欠かせない要素の一つとして観客を魅了しており、今作では車が行き交うパリのど真ん中を疾走。
敵集団にも警察にも追われる絶体絶命のイーサン(トム)が、セーヌ川でボートを運転するベンジー(サイモン・ペッグ)とルーサー(ヴィング・レイムス)に助けを求めながら、狭い路地から凱旋門前に飛び出し何十台もの車と車の間をかいくぐりながらもフルスピードで大逆走し、パリの街を縦横無尽に駆け巡っている。奥にはチラリとエッフェル塔も見え、激しさと美しさが共存する映像となっている。
本作のメガホンをとったクリストファー・マッカリー監督は、このシーンの撮影について「日曜の朝6時から2時間、凱旋門を使わせてくれた。陽が昇ってからは、およそ1時間15分の間に全てを行なう必要があった。だからカメラクルーは完璧にタイミングを合わせて、ひとつのカメラで見切れたら別のカメラで引き継げるようにしておかなければならなかった」と世界的な観光地ならではの苦労を吐露。
さらに、これだけ時間が限られている中でトムのバイクの安全装置が作動しないアクシデントが発生。プロのスタントマンでも不安になる状況ながらトムは「僕たちは撮影しなきゃならない。君は向こうにカメラを準備してくれ、僕はこのバイクで出る限りの速さで角を曲がってくるから」と告げて撮影を続行したという。どんな苦境が待ち受けていようとも、観客を楽しませるためのトムの飽くなき挑戦心は尽きることなく、手慣れたはずのバイクチェイスでも必ず工夫を欠かさないプロフェッショナルな一面をここでも垣間見ることができる。
映画『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』は全国公開中。