東野圭吾原作のミステリー小説を櫻井翔主演で映画化した『ラプラスの魔女』のBlu‐ray&DVDが11月14日に発売となる。発売を前に、豪華版の特典となるビジュアルコメンタリーの収録が行われ、櫻井、広瀬すず、三池崇史監督が本編を見ながら、撮影の裏側を明かしたり、お互いの疑問などを質問し合ったりと、ここでしか聞けない貴重な秘話が明かされた。


【写真】櫻井翔、広瀬すず登壇『ラプラスの魔女』公開直前イベントの様子

 本作は、東野圭吾が2015年にデビュー30周年記念作として発表し、累計発行部数120万部を突破した大ベストセラー「ラプラスの魔女」を、三池監督が映画化した作品。謎多き事件の調査に当たる生真面目な大学教授・青江修介役を4年ぶりの映画単独主演となる櫻井が務め、自然現象を予言するヒロイン・羽原円華役を広瀬、円華が探している失踪中の青年・甘粕謙人役を福士蒼汰が演じた。

 本作の豪華版の映像特典には初出しインタビューやメイキング、豪華キャストが登壇したイベント映像集など貴重な映像特典が多数収録されている。さらに、櫻井、広瀬、三池監督による撮り下ろしビジュアルコメンタリーも収録されており、この度、その収録時のレポートが到着した。

 本編がはじまる前に、まずは挨拶として自己紹介を促されると、櫻井は「来年で20周年を迎える“嵐”をやっています、櫻井翔です。群馬県に生まれ落ち、東京で育ち、早36年となりました。
血液型はA型、星座は水瓶座。趣味は、冬場限定でスキーをやっています」と、ビジュアルコメンタリーとは思えない意表を突いた挨拶を披露。和やかなムードで撮影がスタートした。

 物語は硫化水素中毒による死亡事件が発生し、櫻井演じる地球化学の専門家・青江教授が、事故現場の調査を行うところからはじまる。集まった警察や取材陣に調査結果を説明するシーンで、「ここ、セリフが全然言えなかった。4、5テイク撮り直しましたよね」と櫻井。
「人がいっぱいいるから、なんか緊張しちゃって」と言うと、大人数の前でコンサートを行っている櫻井に対し、三池監督と広瀬から「それはないでしょ」とツッコまれていた。

 また、化学的な専門用語のセリフが多かった広瀬に対し、櫻井が「スラスラ言えていてすごいと思った」と伝えると「いままでの作品で一番覚えられなかった」と苦労を明かした。広瀬にとって“初”だったこともいくつかあったようで、「はじめて1回も制服を着ていない」と意外な事実を語ったほか、“練習モノ”ではないこともはじめての経験だったといい、三池監督から「踊らないしね(笑)」と言われると、「“かるた”取ったりもしなかったので(笑)」と笑顔で返していた。

 “天候”など自然現象が物語のキーとなっていて、雪の積もったシーン、風のシーンなど様々なシチュエーションのシーンが存在する本作。CGやスタジオで撮影しているカットもあるが、ロケで撮影しているカットも多く、実際、天候の都合で撮影が遅れることもあったが、三池監督はそんな状況が「けっこう好き」という。雨で撮影が出来なかったり、吹雪になってしまったり、逆に、絵に描いたように晴れたり、思いもよらぬ良い風が吹いたり、「あ、地球と一緒に仕事している」と感じるのだそう。
それには櫻井、広瀬も感銘を受け、天候が関わるシーンになると「地球と一緒に仕事していますね!」と言うのが、合言葉になり盛り上がっていた。

 コメンタリーではこのほかにも、福士、リリー・フランキー、豊川悦司など他の出演者に関するエピソードや、撮影後のプライベートの話、映画のプロモーション活動でのエピソードなども明かされている。

 映画『ラプラスの魔女』のBlu‐ray&DVDは、11月14日(水)発売。同日レンタル開始。