俳優のムロツヨシ古田新太のダブル主演で7月にスタートするドラマ『Iターン』(テレビ東京系/毎週金曜24時12分)に、レギュラーキャストとして女優の黒木瞳、俳優の相島一之笹野高史、ラッパーの般若らが出演することが発表された。それぞれクセの強いキャラクターを演じる。


【写真】ドラマ24『Iターン』レギュラーキャスト陣&最新場面写真

 本作は、『侠飯』『すじぼり』などの作品で知られる福澤徹三の同名小説を、『下衆の愛』『獣道』などを手掛けた映画監督・内田英治が全話の脚本・監督を務めて実写ドラマ化。左遷先の“修羅の街”で対立する二大ヤクザににらまれ、不幸の無限ループに陥る中年サラリーマンを、テレビ東京のドラマには初主演となるムロが演じ、昔気質なヤクザの親分を古田が務める。

 中堅広告代理店・宣告社に勤める狛江光雄(ムロ)は45歳にして、左遷同然の人事で、妻と娘を東京に残し、ヤクザが牛耳る“修羅の街”へ単身赴任することに。社員2名の阿修羅支店長になった狛江は「業績アップしなければ即閉鎖・即解雇!」と無理難題を押し付けられ、懸命に売り上げアップを図る。そんな中、狛江が制作を担当したチラシにとんでもないミスが発覚。しかも怒り心頭の依頼主が「竜崎組」というヤクザの会社だったことが分かる。
追い打ちをかけるように、阿修羅市を牛耳る「岩切組」の組長・岩切猛(古田)も怒鳴り込んできて…。

 ドラマ24初出演の黒木が演じるのは、タロット占いができるスナック「来夢来都(らいむらいと)」のママ、麗香。「なんてハチャメチャな面白い作品だろうと思い、実現するのであれば参加させていただきたいと申し上げました。ハチャメチャなんですけど、その中に人間味があって引き付けられたんじゃないかなと思います」とコメント。

 「麗香は、岩切組も竜崎組もどちらも知っている場末のスナックのママ。憩いの場でもありますし、新しく入ってくる狛江さんにもタロット占いで助言をしたりします。
占いを通して哲学を言うんですよね。憎いセリフが多くていいなぁと思います」と役どころについて語り、共演する古田のことは「前に夫婦を演じたり、私の宝塚時代をご覧になっていたりということで、なんとなく同志のように思っていましたが、岩切と麗香にもそんな感じがあると思います。楽しみにしていただきたいです」と話し、期待を寄せた。

 ほかに、狛江の上司で狛江に左遷を命じる宣告社・東京本社部長の高峰博之役を相島、阿修羅支店と昔からの付き合いの土沼印刷社長の土沼昭吉役を笹野、狛江の妻・敦子役を渡辺真起子が演じ、竜崎組と怪しいつながりがある大手銀行の支店長・瀬戸川達郎役を手塚とおる、阿修羅警察署刑事・城島豊役を河原雅彦、竜崎組組員で睨みをきかせている神野晃役をラッパーの般若、同じく竜崎組組員の黒田啓二役は田本清、麗香の店で働くホステス・めぐみ役を森田望智がそれぞれ務める。

 ドラマ24『Iターン』は、テレビ東京系にて7月12日より毎週金曜24時12分放送。