【写真】会見で笑顔をみせる石田ゆり子
秦建日子による同名小説を実写化した本作は、クリスマス・イブの東京を舞台に、群衆を襲うすさまじいテロと、これに巻き込まれていく人々の姿を描き出すクライムサスペンス。この日はメガホンを取った波多野貴文監督と、プロデューサーの阿比留一彦も登壇した。
事件現場に現れる謎の男・朝比奈仁を演じる佐藤浩市は、事件に巻き込まれる主婦・山口アイコ役の石田について「ゆりちゃんって言っちゃ大変申し訳ない」と旧知の仲であることを示したうえで「この方が現場にいてくれると、いい意味での緊張感を緩和させてくれる」と称賛。「非常に緊張感のあるシーンをご一緒させていただいていたんですけど、そこで一つ、ほっとできる。彼女といると。スタッフも多分そう思っていたんじゃないかな」とも語った。
これを受けた石田は「浩市さんはご一緒するだけでうれしい大先輩なんですけど、もう20年以上になりますよね。度々ご一緒する機会があって。『いつまでも成長しないなあ』と思われているんじゃないかなとか、思います」と照れ笑い。「今回、確かに緊張感のあるシーンばかりご一緒だったんですけど、『私も浩市さんの横で、こういう緊迫感のある芝居をやるようになったのか』と、自分で自分に『良かったなあ』と思う瞬間もありました」とうれしそうに話していた。
その後石田は、過去を引きずる刑事・世田志乃夫にふんする西島について「度々共演させていただくんですけど、大体かわいそうな奥さん役が…」と自虐しつつ「今回は全く違ったので、新鮮でした」とも。これを受けた西島は「ゆり子さんは奥さんじゃないです。
映画『サイレント・トーキョー』は2020年12月全国公開。