作家・真山仁が国家財政の危機を描いた小説『オペレーションZ』が、俳優・草刈正雄の主演により『連続ドラマW オペレーションZ ~日本破滅、待ったなし~』としてドラマ化され、WOWOWプライムにて2020年3月に放送されることが決まった。

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 本作は、1000兆円もの財政赤字を抱え、国家破綻の危機に直面している日本をいかに救うかをテーマとした政治経済エンターテインメント。
草刈は主人公の総理大臣・江島隆盛役を演じる。9月公開の三谷幸喜監督作品『記憶にございません!』では邪悪な官房長官を演じていた草刈が、本作では打って変わって、強い信念を持って国を危機から救おうと奮闘する猪突猛進な内閣総理大臣を演じる。草刈が総理大臣役を演じるのは初めて。

 2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催で、“上げ潮”の様相を呈しているように見えるが、五輪という推進力を失った後、日本はどうなるのか。今、日本の財政は火の車だ。国の借金は1000兆円を超え、今もなお増え続けている。
このまま突き進めば「デフォルト」つまり「国家破綻」が現実のものとなる。日本の借金を減らすためには、歳出を減らすか、歳入を増やすかのどちらか。

 時の総理大臣、江島隆盛が選んだ道、それは歳出を減らすことだった。それも「半減」させること。あまりに大胆な提案に、各方面から反対されるのは間違いないが、今、そちらにかじを切らないと日本のデフォルトが現実となってしまう。江島は日本を再生させるべく、財務省のエリート4人を集め、特命プロジェクト「オペレーションZ」をひそかに立ち上げる。
果たして破滅へのカウントダウンを止めることができるのか!?

 主演の草刈は「官房長官(『記憶にございません!』)から次は総理大臣か!と思いました。今回、初めての総理大臣役です。演じさせていただく江島隆盛のように猪突猛進じゃないし、自分と似ているところは無いですが、自分と真逆だからこそ面白そうです」とコメント。

 原作者の真山は「税収が増えないのに、歳出ばかりが増えるという日本の財政の問題について、一人でも多くの人に関心を持ってもらいたい! 小説『オペレーションZ』を刊行したとき、そう強く願いました。そんな願いが届いたのか、『きっと映像化は無理!』と諦めていた私に、朗報が届きました。日本人全員の問題であり、未来の世代に少しでも希望を与えるための葛藤が、ドラマになる! それは、今までのどんなドラマよりも、視聴者に衝撃を与えるに違いありません」と話している。


 『連続ドラマW オペレーションZ ~日本破滅、待ったなし~』はWOWOWプライムにて2020年3月放送(全6話)。