ディズニーデラックス初のオリジナル音楽ドキュメンタリー番組『Disney マイ・ミュージック・ストーリー』が配信開始となった。毎回、著名なアーティストが登場し、音楽への想い、ディズニーとの出会いについて語るインタビュー映像と、ここでしか見られないオリジナルパフォーマンスで構成される本作。
第1弾のアーティストは結成20周年を迎えたPerfumeということで、早速、動画を視聴してみたのだが、Perfumeを見るのではなく、聞いてきた身にとっては衝撃の連続だった。

【写真】歌、振り付けとディズニーの映像が一体化したパフォーマンス

 まず驚かされたのが、冒頭で披露される「STORY」のパフォーマンス。最先端のテクノロジーと歌、ダンスが融合した演出で、“チームPerfume”の凄さを体感することができる。パフォーマンスが終わるころには、自然ともっと彼女たちのことを知りたくなっていた。

 そして、番組はインタビューパートに移っていくのだが、「最初に見たディズニー映画は何だった?」から始まり、バリバリの広島弁で“ディズニー愛”を語る姿は、どこにでもいる女の子友達のように見えてなんとも微笑ましい。しかし、「今だから言える」と話し始めた上京した時の気持ちや、今後のPerfumeの展開など、自分たちの話になると表情が一変。
そのプロ意識の高さにまた驚かされる。

 トーク内容は多岐に渡り、番組内で披露されたディズニーソングとのコラボパフォーマンスの撮影秘話についてもたっぷり聞くことができる。中でも、「パート・オブ・ユア・ワールド」(『リトル・マーメイド』より)での裏話では、楽しげなパフォーマンスからは全く感じられない、ハードな一面があったのだと知り、同曲のパフォーマンスをより楽しむことができた。

 ここで、トーク中に彼女たちが座っていた椅子(といっても背もたれもひじかけもない、いわば単なる箱)が、同曲のパフォーマンスを披露する時に使っていたものと知るのだが、3人の体幹が凄すぎ! 広島時代から振り付けを担当しているMIKIKO氏の“熱い思い”も重なって、本当に唯一無二のパフォーマンスを見ているのだと実感する。

 番組内では、「STORY」「パート・オブ・ユア・ワールド」のほかにも、映画『カーズ2』の挿入歌となった「ポリリズム」、音楽プロデューサーの中田ヤスタカ氏と出会うきっかけになった「Challenger」、そして、「自由への扉」(『塔の上のラプンツェル』より)のパフォーマンスが披露されるのだが、その感想はというと、どれもこれも見応えがあり、正直、言葉を失ってしまった。まさに茫然…。


 映画館でとてつもない作品を目にすると、何でもないシーンなのになぜか泣いていたり、上映が終わってもしばらく席を立てなかったりなど、体中が興奮でいっぱいになる、あの感覚である。まさか、あの心地よさが自宅で味わえるとは!

 ネット上でも「Perfumeのハモリ最高です」「Perfumeのプロフェッショナルな仕事ぶりにほれぼれする」「震えるほど美しいパフォーマンス」「Perfumeでディズニーの曲沢山聞きたいから第2弾をしてほしい」など、絶賛の声が多数。また、「もう何度も見ている」との声も多かった。その気持ち、本気で分かる。

 ほかにも、ダンスの練習風景、Perfumeがパフォーマンスを作り上げていく過程など、ここでしか見られないPerfumeが満載となっており、音楽ドキュメンタリー番組としてよくできている。Perfumeファンはもちろんだが、そうでない人にも、ぜひ見てもらいたい。
気づけば、何度もリピートしているはずだ。それほど、目にも耳にも心にも残る番組だった。

 『Disney マイ・ミュージック・ストーリー』は、「ディズニーデラックス」にて配信中。