新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、アメリカでは外出が制限され、映画館も閉鎖が続いている。それを受けて、アメリカン・フィルム・インスティチュートが、理事でもあるスティーヴン・スピルバーグ監督と協力し、新映画クラブをスタートさせるそうだ。


【写真】フォトで振り返る名作映画『E.T.』

 Varietyによると、これは「the AFI Movie Club」という名称で、各日新たに異なる映画が選ばれ、隔離生活中であっても、映画を愛する人々が自宅で安全に映画鑑賞経験を共有できるというもの。

 インスティテュートのサイトにログインすると、選ばれた作品を公開しているストリーミングサービスがリストアップされており、それぞれが選んで鑑賞することができる。AFIにより豆知識やアーカイブ素材が提供され、質疑応答が行われるという。

 初回は、「There’s no place like home(お家が一番ね)」というセリフが登場する『オズの魔法使』が選ばれた。今後、映画業界からスペシャルゲストが登場し、選ばれた作品をアナウンスする予定があるそうだ。

 発表の中でAFIのCEOは、「AFIの目標は不安よりもアート溢れる世界で暮らすこと」とし、「この世代における偉大な語り部で、世界をリードするスティーヴン・スピルバーグ監督を迎えることができて光栄です」と話している。


 スピルバーグ監督は、1995年にAFI生涯功労賞を受賞。また、AFIが選ぶアメリカ映画ベスト100にも『未知との遭遇』や『JAWS/ジョーズ』『E.T.』などが選ばれている。