7月11日21時放送の『世にも奇妙な物語 ’20夏の特別編』(フジテレビ系)で、俳優の白洲迅が初主演を務めることが発表された。凶器を持った見えない敵に追い詰められていくテレビ局のアシスタントディレクター(AD)を演じる。


【写真】土曜プレミアム『世にも奇妙な物語 ’20夏の特別編』での白洲迅

 『世にも奇妙な物語』は、タモリと豪華キャストが視聴者を“奇妙な世界”へといざなう人気シリーズ。1990年4月にレギュラードラマとして放送を開始し、その後は特別編という形で年に2度放送を続けてきた。30周年の節目を迎える今作では4話の作品が放送され、既に発表済みの広瀬アリス主演『しみ』、杏主演『燃えない親父』、伊藤英明主演『3つの願い』に加え、白洲主演の『配信者』が放送される。

 『配信者』は、凶器を持った見えない敵にじりじりと追い詰められる姿をそのままネット配信されてしまうという、超現代版ホラー。白洲が本シリーズに参加するのは『世にも奇妙な物語 25周年記念!秋の2週連続SP』以来、5年ぶり3度目。主演は今回が初めてとなる。


 白洲が演じるのは、テレビ局で情報番組のADとして働く青年、赤城良太。毎日こき使われるのに嫌気がさし、憂さ晴らしに、ADという立場を利用して時々つまらないネタをネットで生配信している。しかし、アクセス数が伸びるわけもなく、痛烈なコメントばかりが届く。そこに1通の“バズるネタ教えてあげようか”というコメントとともに、あるURLが届く。思わずクリックすると、そこには今まさに勤務中のテレビ局の地下駐車場が映っている。訳が分からないまま眺めていると、生配信を行っている誰かが、静止する警備員に包丁を持って襲いかかっている様子が映し出される。
さらに、この配信者が少しずつ自分に迫っていることに気がついた赤城は恐怖を感じ、必死で逃げようとするが…。

 少しずつ背後から恐怖が迫ってくるという典型的なホラー作品だが、そこに現代社会が抱える闇が見え隠れする。扱い方によって味方にも敵にもなる<インターネット>という存在をストーリーに絡ませることによって、なんともリアリティーが感じられるエピソードとなっている。

 白洲は脚本を読んだ感想を「ストレートなサスペンスホラーなのですが、配信者が撮影する“配信動画”と共にストーリーが進んでいくのが、とてもタイムリーな作品だなと思いました」と語った上、「“配信者”の配信動画を頼りに、逃げ回っていくので、基本的には相手の存在は見えません。一体誰に、どんな相手に追われているのかすら分からない、その恐怖とパニックを思い切り表現しました」としている。

 『世にも奇妙な物語 ’20夏の特別編』はフジテレビ系にて7月11日21時放送。