世界的なファッションデザイナーのピエール・カルダンに密着したドキュメンタリー映画『ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン』より、本日7月2日にカルダンが98歳の誕生日を迎えることを祝し、予告編が解禁された。

【写真】ナレーションを務める野宮真貴

 帝国を築いた伝説のファッションブランド「ピエール・カルダン」。
本作はブルジョワ向けのオートクチュール(高級仕立服)から脱却して、プレタポルテ(既製服)に業界で初めて本格参入し、未来的なコスモコール・ルックで若者を熱狂させたモード界の革命児に初密着するドキュメンタリー。

 今回解禁された予告編は、カルダンに思い入れが深く、ステージ衣装としても愛用する、元ピチカート・ファイヴの野宮真貴がナレーションを担当。野宮の「ファッション業界の新しい扉を開いた天才、ピエール・カルダン」というナレーションと共に、カルダンの未来を先取りした斬新なデザインのファッションが次々と映し出されていく。

 続いて、「デザイナーに要求されるのは丹念にドレスを作ることではない。世の中を変えるべきだ」「私の服は多くの女性に提供されるべきだ。金持ちの特権階級の女性に限定してはならない」というカルダンのファッション哲学や、大衆向けのプレタポルテ(既製服)を発売したり、世界初のメンズコレクションを確立するなどファッション業界で成し遂げてきた偉業の数々が紹介されていく。


 映像ではそのほか、カルダンが「女優の衣装もたくさん作った。ジャンヌ・モローとはお互い一目ぼれだった。ベネチアの大きなベッドの上で愛を確かめ合った」と大女優とのロマンスを率直に告白する場面も。さらに、ジャン=ポール・ゴルチェ、ナオミ・キャンベル、シャロン・ストーン、アリス・クーパー、森英恵、桂由美、高田賢三といった豪華ゲストが証言する姿、万里の長城で行われた歴史的ファッション・ショーなども収められ、最後は「私は決して立ち止まらない」というカルダンの言葉で締めくくられている。

 ナレーションを務めた野宮は「ピエール・カルダンさん、お誕生日おめでとうございます」と祝福し、「敬愛するカルダンさんの映画に関われてとても光栄です。私の母がお洋服を持っていて、子供の頃からの憧れでした。
ピチカート・ファイヴ時代にはカルダン・デザインをイメージした衣装も着ていましたし、私の永遠のアイドルです。今年、私も還暦を迎えましたが、もうすぐ100歳になるカルダンさんの元気な姿に勇気をもらいました。やっぱりおしゃれは人を輝かせるもの。私もまだまだ頑張らなきゃ!」とカルダンへの熱い想いがあふれるコメントを寄せている。

 映画『ライフ・イズ・カラフル! 未来をデザインする男 ピエール・カルダン』は、10月2日より全国公開。