生田斗真が売れない脚本家兼主夫を演じる新ドラマ『書けないッ!? ~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~』が本日16日スタートする。生田演じる吉丸圭佑の妻にしてベストセラー作家でもある奈美を演じるのは吉瀬美智子

コロナ禍によって家族やパートナー、大切な人と向き合う時間が増えた激動の2020年を経て、2人はどんな思いで夫婦を演じるのか?

【写真】黒いノースリーブ姿が美しい吉瀬美智子

 『海猿』シリーズやNHK大河ドラマ『龍馬伝』で知られる人気脚本家・福田靖が自身の脚本家人生を投影させた本作。ドラマ制作の裏側、そしてそれに振り回される夫婦、家族の姿を描き出す。

――これまで数多くのドラマ、映画に出演してきた2人だが、作品の成否を握る脚本制作の裏側を描いた本作にどのような印象を抱いたのだろうか?

生田:いわゆる“職業モノ”というよりは、ある売れない脚本家にとんでもなく大きな仕事が舞い込んできて、家族がてんてこまいになっていく。それによって止まった時間やいろんなものが動き始めて、家族の仲が良くなったり悪くなったり…見ていて温かくなる、優しい気持ちになれるドラマだなぁと思いました。

吉瀬:脚本を読んだ感想は率直に「面白い!」でした。自分たちがドラマを作っている中で、その裏側の話は知らなかったりして、私自身も勉強になることが多かったです。脚本家の方もプロデューサーさんもみなさん、悩まれながら書いていて…。福田さんには初めてお会いしたんですが、作品の中に出てくるいろんなエピソードが実際の体験談が基になっているのだそうで、「こんな方がそんなことを…?」と想像がつきませんでした。

――2人の共演は12年ぶり。前回は、吉瀬は生田の義姉(※生田演じる主人公の兄の妻)を演じたが、12年を経て初めて夫婦役を演じることに。

生田:2008年の『魔王』(TBS系)で共演して、その時から「きれいなのに気さくなお姉さん」という感じだったんですけど、いまも変わってないのですごくうれしかったですね。現場でもフラットで、気取っているところがなくてかわいらしい部分があって、そういうのが演じる夫婦役のエネルギーになっているところがあると思います。


吉瀬:久しぶりに会ったんですけど「みっちゃん」って言ってくれて、私の方が年上だけど、斗真くんの方が上みたいな感じで(笑)、こちらが迷惑をかけつつも「大丈夫、大丈夫!」と言ってくれて、安心できる現場です。本当に今回は、斗真くんで良かったなと思いますね。――半ば主夫として生活している売れない脚本家の夫と家事は苦手だがベストセラーを連発する人気作家の妻。パートナー、同志、そしてライバルとして支え合い、互いをリスペクトし合う2人だが、そんな彼らから生田、吉瀬も“夫婦のありかた”について学んだ部分も多かったよう。

生田:吉瀬さんが演じる奈美は、バリバリ仕事をしている売れっ子の小説家で、自分の夢をかなえている一方、夫である圭佑のサポートもしてくれて、つらいときは横にちょこんと座って「大変だけどさ、がんばろうよ。ここまでやってきたんだし」って寄り添ってくれるんですよね。本当に理想的な奥さんだなと撮影しながら毎回思ってるし、こんな風に支えてもらったらうれしいはず。悩んでいることも忘れてもう一回、がんばってみようかなって思えると思います。

吉瀬:私も仕事をしている身として、圭佑みたいな夫がいたらすごくいいなって思います(笑)。(奈美自身は)安心して仕事ができて、オンとオフを切り替えることができて、圭ちゃんも奈美のことをちゃんと見てくれていて、優しい言葉をかけ合ったりもできる。家事はできないけど、家庭には役割分担があって、吉丸家はいまのところそれができている。そういうのは憧れるなぁ…って。
世の中の夫婦の理想だろうなって思います。

 そんな理想の夫婦が、降ってわいた圭佑の“繁忙期”による荒波にどのように向き合い、乗り越えていくのか?(取材・文:黒豆直樹)

 オシドラサタデー『書けないッ!? ~脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活~』はテレビ朝日系にて1月16日より毎週土曜23時30分放送。

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