最低映画賞ゴールデン・ラズベリー賞(通称ラジー賞)の第41回ノミネーションが発表。今年は、『ドクター・ドリトル』と『愛は、365の日々で』が最多ノミネートとなった。
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この賞は、毎年のアカデミー賞ノミネート発表に先駆けて最低映画を表彰するもので、実力があるにもかかわらず酷い作品に出演した俳優や、大ヒットしたものの内容の伴わない作品などに与えられることが多い。
最多ノミネートとなったのは、ロバート・ダウニー・Jr主演、児童文学「ドリトル先生」シリーズを映画化した『ドクター・ドリトル』。最低映画賞、最低主演男優賞、最低監督賞、最低脚本賞、最低リメイク・パクリ・続編賞に加え、「ロバート・ダウニー・Jrと説得力なさすぎるウェールズ訛り」が最低スクリーンコンボ賞と、最多6部門ノミネートとなった。
ポーランド映画『愛は、365の日々で』も6部門でノミネート。セクシーな内容でヒットしたものの、批評家からは酷評され、映画評価サイトの「Rotten Tomatoes」では肯定的レビューが驚異の0%を記録している。外国映画として初のノミネートにも関わらず最多タイという結果になった。
このほか、『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』に出演した元ニューヨーク市長ルドルフ・ジュリアーニも2部門でノミネート。また今年は、「The Worst Calendar Year EVER!(最低一年賞)」と称し、新型コロナウイルスのパンデミックなどが起きた2020年に対して特別賞を授与することが発表された。
受賞者の発表は、第93回アカデミー賞授賞式の前日、現地時間4月24日に行われる。
第41回ゴールデンラズベリー賞ノミネート作品は以下の通り
■最低映画賞
『愛は、365の日々で』
『Absolute Proof(原題)』
『ドクター・ドリトル』
『ファンタジー・アイランド』
『Music(原題)』
■最低主演男優賞
ロバート・ダウニー・Jr『ドクター・ドリトル』
マイク・リンデル (“マイピロー”・ガイ) 『Absolute Proof(原題)』
ミケーレ・モローネ『愛は、365の日々で』
アダム・サンドラー『ヒュービーのハロウィーン』
デヴィッド・スペード『僕のミッシー』
■最低主演女優賞
アン・ハサウェイ『マクマホン・ファイル』&『魔女がいっぱい』
ケイティ・ホームズ『ザ・ボーイ ~残虐人形遊戯~』『ザ・シークレット:希望を信じて』
ケイト・ハドソン『Music(原題)』
ローレン・ラプカス『僕のミッシー』
アンナ=マリア・シエクルッカ『愛は、365の日々で』
■最低助演女優賞
グレン・クローズ『ヒルビリー・エレジー ‐郷愁の哀歌‐』
ルーシー・ヘイル『ファンタジー・アイランド』
マギー・Q『ファンタジー・アイランド』
クリステン・ウィグ『ワンダーウーマン 1984』
マディ・ジーグラー『Music(原題)』
■最低助演男優賞
チェヴィー・チェイス『The Very Excellent Mr. Dundee(原題)』
ルドルフ・ジュリアーニ『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』
シャイア・ラブーフ『The Tax Collector(原題)』
アーノルド・シュワルツェネッガー『The Iron Mask(英題)』
ブルース・ウィリス『ナイト・サバイバー』
■最低スクリーンコンボ賞
マリア・バカローヴァ&ルドルフ・ジュリアーニ『続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画』
ロバート・ダウニー・Jr&説得力なさすぎるウェールズ訛り『ドクター・ドリトル』
ハリソン・フォード&完全にニセモノにしか見えないCG犬『野性の呼び声』
ローレン・ラプカス&デヴィッド・スペード『僕のミッシー』
アダム・サンドラー&彼の耳障りでまぬけな声『ヒュービーのハロウィーン』
■最低監督賞
チャールズ・バンド『バービー&ケンドラ』全3作品
バルバラ・ビャオヴァス&トマシュ・マンデス『愛は、365の日々で』
スティーヴン・ギャガン『ドクター・ドリトル』
ロン・ハワード『ヒルビリー・エレジー ‐郷愁の哀歌‐』
シーア『Music(原題)』
■最低脚本賞
『愛は、365の日々で』
『バービー&ケンドラ』全3作品
『ドクター・ドリトル』
『ファンタジー・アイランド』
『ヒルビリー・エレジー ‐郷愁の哀歌‐』
■最低リメイク・パクリ・続編賞
『愛は、365の日々で』
『ドクター・ドリトル』
『ファンタジー・アイランド』
『ヒュービーのハロウィーン』
『ワンダーウーマン 1984』