バスケットボールに取り組む高校生を対象に、高校卒業後アメリカへの留学の機会を提供する「スラムダンク奨学金」奨学生募集が2年ぶりに実施される。
【写真】背中だけで誰か分かる! 『SLAM DUNK』湘北高校の5人
「スラムダンク奨学金」は、漫画家・井上雄彦の「この作品(SLAM DUNK)をここまで愛してくれた読者とバスケットボールというスポーツに、何かの形で恩返しがしたい」という志から2006年に設立された奨学金制度。
2019年までに15名を選出し、卒業生は国内男子プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE(Bリーグ)」の球団に所属している選手がいるほか、アメリカ2年制大学、4年制大学が進路となる。2020年以降は新型コロナウイルス感染症の影響で、第14回、第15回の派遣実施を見送り、高校生の夢の後押しが難しい状況が続いていたが、本年度(2021年)は感染症に対する予防措置や各国の海外渡航制限に関する条件に細心の注意を払い、第16回奨学生募集・選考が実施される。
井上は「第16期スラムダンク奨学生を募集を開始できることをうれしく思います。受け⼊れ校のジェリィ・クインコーチをはじめセントトーマスモアスクールの職員の方々、日本側の協力者の方々のご尽力に心から感謝申し上げます。引き続き状況の変化を見ながらの募集、実施になりますので、応募者の方は要項をどうぞよくお読みください」とコメント。
続けて、「慣れ親しんだ場所を離れ、知らない環境へと飛び込むことは勇気がいることです。だからこそ挑戦には価値があります。私たちはその勇気と行動力を称え、そして応援しています。きっと皆さんが大好きであろうバスケでの大きなチャレンジです。プレイヤーとして、そして⼈として成長する上で大切な期間になることは間違いありません。この機会をつかみ、大いに楽しんでほしいと思います。