JASRACは必要か? Cutie Paiに見るメディア戦略の可能性

 さる4月23日、JASRAC(日本音楽著作権協会)に公正取引委員会が立ち入り検査をして大きな話題を呼んだ。JASRACは、音楽の権利者から著作権の管理委託を受け、作品の利用者の窓口となり、その使用料を分配したり、権利の保護活動を行ったりしている社団法人。その圧倒的な著作権数により、業界内で支配的な地位を占めている。公正取引委員会は、JASRACが同業者の参入を阻害する契約を放送局と結んでいるとして、独占禁止法違反(私的独占)の疑いで今回の検査に踏み切った。

 このように、独占的と言われるほど音楽業界において絶大な影響力をもつJASRACだが、中には同組織を通さずにプロモーション活動を行っているミュージシャンもいる。「サイゾー」1月号に登場してくれたテクノポップアイドル・Cutie Paiは、5月17日に発売予定のニュー・アルバム『Cutie MANIA』のリリースにあたり、JASRACに楽曲を信託していないという。Cutie Paiは、インディーズとはいえ、公式モバイルサイト「Cutie Pai大作戦!」の開設や、映像配信サイト「branco」での番組放送など、すでに多くのメディア展開を行っている。JASRACを介さないことで、プロモーションへの支障はないのだろうか?

 プロデューサーである原田経史氏は、「あくまで一個人としての判断」と前置きしたうえでこう語る。

「Cutie Paiはまだ小っちゃな存在なので、JASRACさんに信託させていただかなければならないほど、メディアで楽曲が流れていないのです。JASRACさんは大きな組織ですから、新しいメディアが出てきたときに、そのメディアでの楽曲の取り扱い方法が決まるまでにどうしてもある程度時間がかかりますよね。僕ら駆け出しのミュージシャン・プロジェクトは、その時間を待っていられる余裕がない(笑) ウェブやモバイル、その他なんでも面白いメディアが出てきたら、すぐにCutie Paiを乗っけてプロモーションをしたいんです。もっと認知が広まれば、JASRACさんのお世話にならないといけないのですが、それまでの『草の根運動』の時期は、『ゲリラ作戦』が行えるように、自分達でその場で即判断して動ける状態にしておきたいんですよ。インターネットを中心とする新しいメディアやツールを使って、世の中に出てくる人がどんどん増えていますよね。Cutie Paiみたいな新しい才能は、売り方も新しく面白い方が、ファンの皆様にも楽しんでいただけると思うのです」


あわせて読みたい

日刊サイゾーの記事をもっと見る 2008年5月3日の社会記事

\ みんなに教えてあげよう! /

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

社会ニュースアクセスランキング

社会ランキングをもっと見る

新着キーワード一覧

このカテゴリーについて

国内に起きた最新事件、社会問題などのニュースをお届け中。

通知(Web Push)について

Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら。