北野武──新作「アキレスと亀」で見せた天才の“変化”と“リアル”

北野武──新作「アキレスと亀」で見せた天才の“変化”と“リアル”
写真/田中まこと
       

 これまで以上に北野監督らしい作品であると同時に、これまでになく北野映画らしくない。矛盾した言い回しになるが、北野監督の通算14本目となる『アキレスと亀』は、そう表現するしかない。北野映画らしく濃厚な血の匂いで彩られながらも、難解さは影を潜め、明快なエンディングが待ち受けている。

  『TAKESHIS'』『監督・ばんざい!』と2作続けて映画を破壊する行為に取り組んできた北野監督の内面に、何か変化が起きているのか? 「アートは麻薬」「数学者になるのが夢だった」と語る北野監督の言葉からは、“天才”の人生観がリアルにうかがえた。

“世界のキタノ”を前にしておこがましいと思いますが、『アキレスと亀』は非常に映画らしい映画ですね。

「うん(笑)。普段から撮影は順撮りで始めるんだけど、いい役者がいたり、いいシーンが撮れると、ストーリーをねじ曲げて違う方向に持っていっちゃうんだ。でも今回は、台本が主人公の少年期・青年期・中年期って年代順になったから、その通りにやらないと話が成り立たなくてさ。それと『アキレスと亀』ってギリシア時代からの数学上のパラドクスなんだけど、主人公の真知寿が“亀”で、かみさんが“アキレス”なの。2人の関係を描くことで、オレなりにパラドクスを解決してみたんだ。今回はその結末が決まっていたから、ものすごく王道的なストーリーになったわけ」

  『TAKESHIS'』『監督・ばんざい!』での映画を破壊する作業があったからこそ、生まれた作品でしょうか?


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