
田代氏は04年に二度目の覚せい剤所持が発覚して逮捕・投獄、約3年半の刑期を終えて黒羽刑務所を出所した。その後、雑誌『創』主宰のイベント等に出演するものの、これといって大々的な復帰の話は聞かない。では、現在田代氏は一体どういう生活を送っているのだろうか。我々取材班は東京某所を訪ね、獄中生活と現在の胸中について語ってもらった。
──出所されてから3ヶ月が経ちましたが、体調はいかがですか?
【田代】 体調も良くなって、やっと人間らしくなってきました。"シャバボケ"といって、長年刑務所に入っていた人が出てくると社会に適応するまで3ヶ月程かかるそうなんですが、ようやく自分も現実に慣れてきたと思う。今は毎日散歩をしたりテレビを見たりして自宅療養しています。
──刑務所ではどんなことを考えていましたか?
【田代】 とにかく辛くて、何も考えられなかった。一刻も早くここを出たいと思っていました。それほど人間的な環境ではありませんでした。
一番辛かったのが、刑務所は夜9時就寝なんですが、僕は夜型人間だったので全く眠れなかったこと。テレビは夜2時間見られるんですが、9時になると一斉に消されるので寝るしかない。しかも、一時間おきに見回りが来るのですぐ目が覚める。中には、北朝鮮の兵士みたいに大きな足音を立てる看守がいて、これがムカつくんですよ。忍者みたいに足音を忍ばせて歩くような優しい人もいたけど、それでも寝つきは良くなかった。仕方ないので睡眠薬をもらって寝るようにしました。多いときには5錠も飲んで......だんだん減らして、最後は1錠で眠れるようになりましたが。