
昨年の11月のはじめ、小室の事務所の元スタッフから、筆者にこんな訴えがあった。
「小室は、女房のKEIKOには何十万もする高級ワインを平気で飲ませるのに、社員の給料を払っていない」
話によると、小室が著作権を神戸で通販会社を経営するSさんに7億円(報道では10億円となっているものが多いが、最終的には7億円で合意している)で売却。小室は、5億円を前払いしてもらい、残りの2億円の支払いについて話し合った席で、Sさんに対し「俺のバックには、"芸能界のドン"周防郁雄(バーニングプロダクション社長)や右翼団体がついている」と威圧したという。
ところが、Sさんが直接確認したところ、周防氏から「(小室とは)関係ない」と言われたという。そのことが発端になり、民事訴訟に発展。7月、小室に対し神戸地裁が、延滞遅延金を含めた6億円を9月30日までにSさんに支払うという和解案を提示。お互い了承して和解が成立したが、期日までに支払われなったことで、S氏が刑事告訴。今回の逮捕になったわけだ。
筆者は小室がTMネットワーク時代から所属していた事務所の関係者を通じて、彼を間接的に知っていた。
小室は、音楽家としてデビューしたと同時期に下町のお嬢さんとサレジオ教会で結婚式を挙げることが決まっていたものの、直前になって花嫁を置いて遁走したという、とんでもない過去を持っている。責任感のなさ、だらしなさは、生来のもののようだ。