
大手出版社・光文社で、ある取締役が突然辞任し、波紋を呼んでいる。その役員とは『ディアス』の元編集長だった三橋和夫氏だ。
「三橋氏は今年8月22日付で取締役に就任したのですが、2カ月足らずで突然辞任してしまった。その理由を巡り、様々な憶測が飛んでいるのです」(出版関係者)
諸説ある理由の中でも有力なのが「使途不明金説」だという。ある光文社関係者が解説する。
「三橋氏は経理担当の取締役でしたが、役員になって経理資料に目を通すと、40億円もの使途不明金を発見し、がく然としたらしい。三橋氏は『このままでは自分が責任を取らせれる、やってられない』と辞任を決意した、というのが有力な辞任の理由といわれてます」
かつて光文社では、元経理局長が1億2900万円の横領事件を起こし、逮捕されるという不祥事があった。が、今回の40億円が本当だとしたら、それ以上のスキャンダルだ。
「このことに関係あるかどうかは分かりませんが、11月10日に社員集会があり、社長直々に『このままでは3年後に光文社は潰れてしまう』という訓示があった。業績悪化は、10年以上いわれていることですが、さすがにショックでした」(前出光文社関係者)
また同社発行の写真週刊誌『フラッシュ』などは毎号1000万円以上の赤字が出るという惨状だという。使途不明金に出版不況──出版界には、暗い話題ばかりが続いている。
(神林広恵)
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