
「この『魔法少女アイ』シリーズは好評だったので、最新作の『参』もかなりの数を仕入れようと思ってたんですが、発売前に良からぬウワサが流れたんです。どうやら、制作が追いついていないという。どうするんだろう、と思っていたんですが、仕入れを控えて正解でしたね」
実際、店頭で発売された『魔法少女アイ参』はアダルトゲームにもかかわらずエロシーンがゼロ。グラフィックが発売に間に合わず、イメージショットでごまかしているというのだ。そのイメージショットにも女体は出てきておらず、そんなCGの枚数も合計で14枚しかない。『魔法少女アイ参』の定価は9,240円。通常、このクラスのゲームならCGは差分を含めて100枚~200枚。多いものでは300枚を超えるものもある。ならば文章で泣かせる近年流行の「泣かせゲー」かと言うと、シナリオも繋がりがなく泣きも笑えもしないという代物なのだ。
「正直、コミケなんかで売ってる同人ゲームのほうがよっぽどマシですよ。こんな出来ですから、中古の買取価格も付きません。知らずに買ってしまったユーザーも不幸ですが、問屋からの圧力で大量に仕入れをさせられてしまった弱小のショップもたまりませんよ。アダルトゲームはショップの買取になるから、大損でしょう」(同)