"都市伝説"は映画と結びつく 白石晃士監督『オカルト』『テケテケ』

 フィクションだとわかっていてもざらざらと肌感触で伝わってくる、このリアリティーは何なんだろうか。白石監督はこう答える。

「ボク自身が10年ほど前に福岡から上京してきて、日雇いの派遣労働をしていたんです。頑張って働いても月14万円程度とかなり厳しかった。風呂なしの四畳半のアパートに住んでいたんですが、家賃を滞納して『出ていけ』なんて言われたことも(苦笑)。浮浪者になる寸前でしたね。映画と友達という精神的な支えがあったから助かったけど、ネットカフェ難民などのニュースは他人事とは思えなかったんです」

 08年6月に起きた秋葉原通り魔事件を連想させるショッキングなシーンも描かれているが、企画は事件以前に進んでいたものだと白石監督は話す。

「偶然の共時性ですね。昨年の6月、脚本を仕上げていたときに秋葉原事件のニュースを見て、『脚本で書いたことが現実に起きている』と妻と顔を見合わせたのを覚えています。今回パッケージ上はホラー映画というジャンルになっていますが、ラストは思い切りぶっ飛んだフェイク・ドキュメントならではのシーンにしています。自分の置かれていた状況を思いっきり笑い飛ばすパワーのあるものにしたかった。秋葉原事件の犯人が凶行に走る前に、もしこの作品が完成していて彼が観ていたら、考え直したんじゃないかなって思うんです」

『オカルト』に登場する白石ディレクターのカメラに最後に映っていたものは何か? 白石監督いわく、大好きなスピルバーグ監督の『未知との遭遇』(77)の"その後"を白石監督流に描いたものらしい。

...続きを読む

あわせて読みたい

日刊サイゾーの記事をもっと見る 2009年3月31日の芸能総合記事
この記事にコメントする

\ みんなに教えてあげよう! /

新着トピックス

芸能総合ニュースアクセスランキング

芸能総合ランキングをもっと見る

コメントランキング

コメントランキングをもっと見る

芸能の人気のキーワード一覧

新着キーワード一覧

このカテゴリーについて

話題の芸能人のゴシップや噂など最新芸能ゴシップをお届けします。俳優やタレントやアイドルグループなどの情報も充実。