1万枚の段ボールで建てた"夢の砦"男のロマンここにあり『築城せよ!』

1万枚の段ボールで建てた"夢の砦"男のロマンここにあり『築城せよ!』
"砂に書いたラブレター"ならぬ"段ボールで組み立てた男のロマン"。猿投城天守閣に要した段ボール紙は、総数1万2000枚。そのうち7000枚は地元の商店1軒1軒から集めて完成させた。ちなみに石垣は発泡スチロール製。実寸大ガンダムに負けない迫力だ。<br>(c)2009『築城せよ!』製作委員会

 タイトルを聞いただけで頭の中にホラ貝が鳴り響きわたり、本編を観ればアドレナリンが体中を駆け巡る。映画『築城せよ!』は、この夏どんな超大作映画よりも熱く、そしてどんなB級映画よりもバカバカしいエンターテイメント快作だと断言しよう。ダム萌え、工場萌え、団地萌えなど巨大建築物を愛でるマニアが近年増殖しているが、日本人ならやっぱり"お城萌え"でしょう! しかも、この映画は戦国時代の武将が現代に甦り、建築学専攻の女子大生と協力し合って、3日間で段ボールのお城を築いてしまうというファンキーなストーリー。萌え×ファンク=かつてない独自のグルーブ感を放っているのだ。

 400年前の戦国武将にボディジャック(憑依)された役場職員・石崎を演じているのは、上方歌舞伎界のホープ・片岡愛之助。マイク・ミズノ監督の最後の監督作となったアクション大作『シベリア超特急5』(05)でインディジョーンズばりの大活躍を見せた当代随一の"カブキもの"である。伝統の舞台で培われた所作と面白い企画に単身で飛び込んでいく旺盛なチャレンジ精神で、下手すれば企画倒れになりかねなかったインディペンデント作品に、見事に"カブキもの"パワーを注入。1本の生きた映画へと成立させている。

 舞台は愛知県豊田市に実在する猿投(さなげ)町。ご多分に漏れず、この地域も他の地方都市と同じようにシャッター通りと化している。400年前のお殿様が甦って「築城せよ!」と大号令を発し、地元の住民たちは一時的に活気づくものの、お金にならない仕事だとわかると、みんな放り出してしまう。現代人を束ねることができず、一度は挫折するお殿様だが、段ボールハウスで暮らすホームレスの生活を見て、奇天烈なアイデアが浮かんでしまう。そう、"三本の矢"ならぬ、表面・波状の芯・裏面の"三枚の古紙"によって構成された段ボール紙を使ってお城を建てようと。


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