タレントの北野誠がラジオ番組から放逐された際、「北野誠、何を言うたんや! バーニング!」という不規則な発言で物議をかもした(記事参照)関西の大御所落語家・桂ざこばが、衆院選の結果を伝える30日放送の毎日放送選挙特報番組でまた爆弾発言を行った。

 番組で公明党の惨敗を伝えるなか、ざこばは突然「(公明党の候補者が)落ちるということは、信心が足らんということなんですか?」と発言。

スタジオの空気は一気に凍りつき、解説者や司会者たちが次々に「それは関係ない」「関係ないでしょう」「政教分離ですから」などと否定する一幕が生放送された。 

 番組はそのまま会話を遮るようにCMに突入。そのCM明けでは女子アナウンサーが「公明党は信心が足りなかったのではないか、と発言されたんですが、特定の政党と選挙結果、信仰心は一切関係がございません。失礼しました」との訂正コメントを出す事態となった。

 当該番組は関西ローカルの放送だったが、発言の直後からネット上に動画が流出。YouTubeなどの動画共有サイトでは、毎日放送側の申請によってこの動画が削除されると、また別のユーザーがアップロードするというイタチゴッコが続いている状態。

 このざこばの発言について、ネット上の掲示板などでは「よく言った!」「さすがざこば」「芸人の仕事とは、本来こういうことを言うこと」などと、ざこばを賞賛する声が多数寄せられている。また、即座に訂正コメントを出した毎日放送に対しては「(創価学会が公明党の支持母体であるという)公然の事実を隠そうとするテレビは信じられない」「むしろ否定したコメンテーターやアナウンサーの方が非常識に見える」など、手厳しい意見が散見された。

 今回の衆院選、全国8小選挙区に擁立した候補が全員落選し、過去最低の21議席にとどまった公明党。31日付けの朝日新聞紙面でも「投票率が70%近くまで上がり、(公明党の)支持母体・創価学会の組織票を中心とした選挙戦の限界を露呈」と指摘されている。公明党の選挙戦略が、ざこばの言葉通り、学会員の信仰心を政治活動に結びつけた、いわば"信心頼み"であることは誰の目にも明らか。こうした公明党の「政教分離」問題について、テレビはいつまで"タブー"として視聴者の目から隠し続けるのだろうか。



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