"おっぱいアート"は世界を救えるか? 母乳戦士の記録『桃色のジャンヌ・ダルク』

"おっぱいアート"は世界を救えるか? 母乳戦士の記録『桃色のジャンヌ・ダルク』
母乳アートで知られる新進画家・増山麗奈の破天荒なパフォーマンスと言動を記録したドキュメンタリー映画『桃色のジャンヌ・ダルク』。増山は「戦争よりエロスを!」と訴える。

 母乳アートとは何か? 母乳パフォーマンスを見てみたい。そんな好奇心からドキュメンタリー映画『桃色のジャンヌ・ダルク』を観た。新進画家・増山麗奈が観衆の見守る中、たわわな乳房をむき出しにする。つんと立った乳首を指でつまむと、ピュッーピュピュピューと勢いよく白い母乳が飛び出し、緩やかな放物線を描く。あぁ、生まれてすぐの自分はこの液体を飲んで大きくなったんだなぁ、と甘美なノスタルジーが脳裏を駆け巡る。そんな観衆の熱い視線を一身に浴びながら、増山は母乳で溶いた絵具を使って即興的にペインティングを始める。エロスとアートがシンクロした瞬間をカメラは追いかける。

 普段の増山は2児の母親として、主婦(バツイチ)として、アート制作の合間を縫って家事と育児に追われているが、芸術家であり母親であるがゆえに彼女は時折、過激に変身する。ピンク色のビキニ姿で国会議事堂や柏崎刈羽原発の前に仁王立ちし、「今すぐ、国会解散!」「原発、反対!」と叫ぶ。そして「命を粗末にする悪い大人たちにパンチをお見舞いするぜ。桃色ゲリラ・パーンチ!」と決めゼリフを吐く。そうです、ママは反戦アート集団「桃色ゲリラ」の主宰者だったのです。

 増山が「桃色ゲリラ」を立ち上げたのは、米軍がイラクへの攻撃を始めた2003年。「母親として、戦争のない平和な社会を」という想いから初めてデモ行進に参加したものの、当時26歳だった増山の目には反戦集会があまりに地味でイケてないと映ったため、女性らしくアピールしようと女友達に呼び掛け、ヘソ出しスタイルでの反戦抗議活動を開始した。桃色ゲリラの誕生である。当然ながら、ビキニ姿でのデモ行進は、同じ反戦運動の参加者たちから「まじめに平和運動している人たちをバカにしている」と非難されたが、増山の反戦に対する真っすぐな気持ちは中傷にもめげることはない。人間の本能であるエロスとミーハー感覚に訴えることで、多くの人目に触れ、またマスコミに取り上げられ、反戦活動の敷居を限りなく低くすることに成功した。


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