伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ギョーカイの内部情報を拾い上げ、磨きをかけた秘話&提言。
郵政改革法案、普天間問題と鳩山政権は混迷の度を増しているが、もうひとつの懸案事項である「政治と金」の問題も全面解決したわけではない。土地疑惑で不起訴になった小沢一郎幹事長に関しては、身内である民主党・生方幸夫副幹事長の「理解が得られなければ辞任すべき」騒動で、解任撤回問題を起こすなど、その火種は燻っているのが現状だ。
そんな中、閣僚の中でもその存在感が疑問視されている一人が千葉景子法務大臣だ。
「小沢vs.検察の最中にも、後に事実が違うことが判明した一方的な検察リークや、女性スタッフに対する違法な捜査が問題になりました。こうした問題に関しては、事実が明らかになった際に千葉景子法務大臣が調査、指導すればいいことでしたが、何もした形跡はない。それどころか、ここにきて法務官僚にいいように振り回されているという実態も浮き彫りになってきた」(大手紙司法記者)
それが死刑に関する事案だという。
千葉法相は、いわずと知れた死刑廃止論者。「死刑廃止を推進する議員連盟」に所属していたが、法相就任後に連盟から脱会している。
だが就任半年にして執行は当然ゼロであり、また夏の参院選まで執行はしないと見られている。小沢問題には手をこまねいていた千葉だが、死刑に関しては信念を貫いている。しかしこれに業を煮やしているのが法務官僚たちだ。