上映反対で揺れる問題作『ザ・コーヴ』"渦中の人"リック・オバリー氏の主張

上映反対で揺れる問題作『ザ・コーヴ』"渦中の人"リック・オバリー氏の主張
アカデミー賞長編ドキュメンタリー賞を受賞した『ザ・コーヴ』で、<br />イルカをめぐる巨大ビジネスの実態を明かす"元イルカ調教師"リック・オバリー氏。<br />(c)OCEANIC PRESERVATION SOCIETY.ALL RIGHTS RESERVED.

 米国のドキュメンタリー映画『ザ・コーヴ』の日本での公開が大きく揺れている。和歌山県太地町でのイルカの追い込み漁の実態をカメラが捉えたものだが、隠し撮りという手法を使って一方的に取材している点、太地町でのイルカの捕獲数やイルカ肉に含まれる残留水銀の含有率などの信憑性が問題視されている。日本の保守系市民グループは『ザ・コーヴ』を"反日""虐日"と糾弾し、配給会社や公開を予定していた劇場への抗議活動を展開していた。当初は6月26日からの公開が予定されていたが、6月4日に都内の2館、大阪の1館が上映中止を決定。街宣予告を受けた劇場側が上映を自粛した形となった。6月21日になってようやく都内を含む全国の上映館が確定したが、作品内容をめぐってさらに波紋は広がっていくと思われる。

 上映に反対する市民グループは、『ザ・コーヴ』を"反日プロパガンダ映画"としている。しかし、問題作だから上映してはいけない、みんな観るべきではないという考えは、それこそ一方的というもの。問題作だからこそ、刮目するべきではないのか。どのシーンがどのように問題なのか、どこが虚偽で何が真実なのか。メディアリテラシーが求められる現代において、自分の目で見極めるべき作品だろう。

 『ザ・コーヴ』はイルカの保護・解放を訴える米国人リック・オバリー氏が主人公として登場する。オバリー氏は1960年代に人気を博したテレビドラマ『わんぱくフリッパー』でイルカの調教師兼俳優として活躍し、巨額の報酬を得ていた。しかし、番組終了後、知能が高く、感受性豊かなイルカたちを自分が苦しめていたことに気づき、世界各地で解放運動を開始する。水族館で飼育されているイルカの檻を破るなどの活動を続けたため、逮捕歴は数えきれない。毎年9月に太地町で行なわれる大規模なイルカ漁を阻止しようと、ルイ・シホヨス監督ら撮影クルーを現地で迎え入れる。撮影クルーは隠しカメラなどを駆使して、イルカの群れが捕殺される入り江(ザ・コーヴ)の様子を撮影。イルカの血で入り江全体が赤く染まる衝撃的なシーンが、本作のハイライトとなっている。

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