今年で3回目の開催となる「キングオブコント2010」(TBS系にて9月23日生放送)に決勝進出を果たしたコント師・ラバーガール。TKO、ロッチ、しずるといった出場8組の中で一見地味な彼らだが、その一筋縄ではいかないセンスの虜になってしまう人は、特にコアなお笑いファンに多いという。

 "少し気持ち悪い人"を演じさせたら一級品の大水と、優しい口調でじわじわとツッコむ飛永。決勝戦前日の9月22日には、単独ライブのDVDリリースも控える2人に話を聞いた。

――決勝進出おめでとうございます!

飛永翼(以下、飛永) "やっと来たか"って感じですね。過去2回、準決勝で悔しい思いをしたので。

大水洋介(以下、大水) 準決勝ではネタの出来が良かったので、"これで落ちても後悔は無い"と思ってました。決勝進出が決まった瞬間は、"審査員の人達がやっと認めてくれた"と思ったらうれしかったですね。

――決勝戦への意気込みをお聞かせください。

飛永 決勝ではダークホースですが、期待に反して優勝しちゃいたいと思います。

大水 力を抜いて優勝目指します。

――更に10月には、シティボーイズの公演『10月突然大豆のごとく』への出演も決定されてますよね。大人気の公演ですから、話が来た時は驚かれたんじゃないですか?

大水 僕、昔からシティボーイズさんが好きで、DVDもほぼ全部持ってるんです。だからオファーが来た後、毎晩DVDを見ながら「これに出るんだあ」ってドキドキして寝れなかったです。

――お2人から見たシティボーイズは、どんな方達ですか?

大水 打ち合わせとかでお会いするんですけど、好き勝手なことばっかりしゃべってるんで、見てて飽きないですね。

飛永 全然ネタの話にならないですね。きたろうさんが"美味しい目玉焼きの作り方"をしゃべってたりとか。

大水 斉木(しげる)さんが「タバコの副流煙には害が無いんだ。あれは禁煙者の陰謀だ」って力説してたりとか。最近って"空気読まなきゃ"みたいな風潮があるけど、あの3人を見てると、"あ、好き勝手しゃべっていいんだ。

こっちの方が面白れぇなぁ"って気になっちゃいますね。

――楽しそうですね! ちなみにお2人は、3年以内くらいに達成したい目標ってありますか?

飛永 何でもいいですか?

――何でもいいです。

飛永 僕は『土曜ワイド劇場』(テレビ朝日系)に出たいなあって。

大水 これはまた、ぶっこんできた(笑)。

飛永 昔から家族で『土曜ワイド劇場』を見て犯人を当てるのが好きで、今も毎週見てるんです。犯人を当てようと思って見ると、すげえ面白いんですよ。

例えば、浅丘めぐみが出てくると「犯人っぽいなあ」って思うじゃないですか。でもその後に風間トオルが出てきたら、また「犯人ぽいなあ」って思うんですよ(笑)。

――(笑)。大水さんの3年以内の目標は?

大水 このままバイトせずに暮らしたいっす。

飛永 夢が小っちゃいなあ。嫌だなあ。

――では、もう少し先の10年後の目標は?

飛永 『相棒』(同)に出たいです。

大水 役者になりたいの?

飛永 テレ朝の殺人事件のドラマに出たいんです。

大水 僕は10年後もバイトせずに暮らしたいですねえ。

飛永 小っちゃくて嫌だなあ......。

――お2人とも、「冠番組が欲しい」とかじゃないんですね。

大水 冠番組は~、う~ん。

まだ現実的じゃないですね。いずれ......う~ん、そうすねえ、う~ん。

――そもそもお2人はなぜ芸人を続けてるんですか?

大水 お笑いが好きです!

飛永 うん。お笑いが好きです。

――好きなことを長く続けたいという想いで?

飛永 そうですね。あと、この生活しちゃうと、芸人以外出来ないだろうなって思うよね。

大水 うん。

飛永 昼過ぎに起きても誰にも文句言われない感じとか。ライブで言うと、僕らって月に5本くらいしか出てないんですけど、よしもとの芸人に聞くと、月80本くらい出てる人がいたりしてものすごい働いてるんですよ。人力舎(所属事務所)ってそういうところあると思う。

――それでよしもとの芸人と収入は一緒なんですか?

飛永 そうですねえ。ヘタしたらうちらの方が多い時もあると思う。なんかこんなユルいことやってたら、他のこと、出来ないだろうなあって。もう体売るくらいしか思い付かないです(笑)。

――これを読んで、人力舎の志望者が増えそうですね(笑)。人力舎といえば、お2人の先輩がサイゾーテレビで「ニコニコキングオブコメディ」という番組をやってるんですが。今後のために、ご覧になった感想やご意見を頂ければと......。

飛永 いっぱいしゃべる高橋さんに引いちゃう時があるんですよね。早口な上に滑舌も悪いから、うるせえなあって(笑)。

大水 高橋さんて、電話だと本当に何言ってるか分かんないんですよ。

飛永 ね。胎教に悪い感じがしますよね。どっちかっていうと今野さんの話が聞きたいんだよなあ。

――高橋さんに伝えときます(笑)。ところで、9月22日には第5回単独ライブ『キャット』のDVDがリリースとなりますが、出来栄えはいかがですか?

飛永 過去の単独ライブよりやってて手応えがありましたし、捨てるネタが無いっす! 最高傑作だと思ってます。

――DVDには特典として、お2人の副音声も入っているとか。ライブの裏話なんかが収録されてるのでしょうか?

飛永 普通に見た感想を言ってます。基本、「ここすべってんなあ」ってばっかり言ってますね(笑)。

大水 言い過ぎて、マネジャーに「あんまりすべったって言わないでくれ!」って怒られました。

――最高傑作なんですよね......(笑)。

大水 はい、間違いなく最高傑作です。今までは"単独ライブってこういう感じだろう"みたいなイメージに当てはめてた部分があったんですけど、今回は"過去の自分達を越えたな"って実感出来るライブになってますので、是非見て頂きたいです!
(取材・文=林タモツ)


●ラバーガール
飛永翼(写真左)と大水洋介(同右)による、2001年結成のお笑いコンビ。08年、第6回お笑いホープ大賞東京ウォーカー賞。「キングオブコント2010」決勝進出。



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