バラエティーでの実績は通用するか? テリー伊藤の初監督作『10億円稼ぐ』
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『元気が出るテレビ!!』『浅草橋ヤング洋品店』などの伝説的ヒット番組を生み出してきたテリー伊藤氏が、キャラクタービジネスに参入。テリー氏の被っている帽子にはオリジナルキャラクターNANITYが。(c)「10億円稼ぐ」製作委員/(c)NANITY

 映画というフィクションを生み出す装置を使って、現実社会でお金も生み出そうという"錬金術"のような試みだ。"天才演出家"として知られるテリー伊藤氏の初監督映画『10億円稼ぐ』は、テリー氏の天才ゆえのひらめきと数々のバラエティー番組をヒットさせてきたノウハウを駆使して、ひと儲けを企む景気のいい現在進行形のドキュメンタリーとなっている。今回、テリー氏がその鋭い眼差しを向けたのはキャラクタービジネス。サンリオのハローキティは世界で年間約50億ドルもの売り上げがあるというではないか。タレントショップの先駆けとなった「元気が出るハウス」は『元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)の終了と共に消滅したが、ハローキティやミッフィーのような人気キャラクターを自前で作ってしまえば、その後はTシャツやグッズに使われる際にロイヤリティーが永続的に入ってくる。こんな美味しい話はない。テリー氏は自慢のビンテージジャケットやバイクを売り払うことで軍資金300万円を捻出。ゼロからのオリジナルキャラクターの開発、営業に乗り出す。

 テリー氏自身はライセンスビジネスの知識があるわけでも、アパレル業界に強力なコネがあるわけではない。ただし本名の伊藤輝夫ではなく、"天才演出家"テリー伊藤としてカメラの前に立つと奇抜なアイデアが湧き、そのアイデアを実現化するために大胆な行動に打って出ることに躊躇しない。テリー氏はテレビ出演する際にはド派手な革ジャン&ブーツ姿で登場するが、あれはカメラの前に立つ自分を鼓舞するため、強気の自分を演出するための戦闘服なのだ。今回の映画制作でも自分に向かってカメラが回り続けることで、テリー氏はどうすればビジネスが面白い方向に転がっていくかを走りながら常に考え続け、そして判断を下していく。


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