美少女たちの輝きが脳裏から離れない。青春ムービー『魔法少女を忘れない』
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同名ライトノベルを映画化した『魔法少女を忘れない』。
ピースサインする谷内里早、メガネっ娘に扮した森田涼花、
2人の美少女の魅力が弾ける。
(C)しなな泰之/集英社・『魔法少女を忘れない』パートナーズ

 あまりに美しい夕焼け空や満天の星空を眺めていると、もうすぐあの世からお迎えが来るんじゃないか、世界の終わりが近づいているんじゃないかみたいな錯覚に襲われる。人間は自分のキャパシティーを超えた美しいものに遭遇すると、うれしさを通り越して泣き出したくなる。現在公開中の『魔法少女を忘れない』は、あまりにキュートすぎる魔法少女(正確には元魔法少女)に出会ってしまった普通の高校生の切ない青春映画だ。同名ライトノベルを原作に、『妄想少女オタク系』(07)で腐女子の青春を描いた堀禎一監督が10代の少年少女の放つ一瞬の輝きを丹念にカメラに収めている。

 高校生の悠也(高橋龍輝)の家に、ひとつ年下の妹・みらい(谷内里早)がやってきた。悠也は妹のことはよく知らない。唯一分かっていることは、彼女は"魔法少女"、正確には"元魔法少女"だということ。もう魔法を使うことも、空を飛ぶこともできないらしい。なぜ、ひとりっ子の悠也の妹に突然なったのか細かい経緯は不明だが、そこは元魔法少女なので、何か不思議な力が働いたのかもしれない。いずれにしろ普通の高校生だった悠也の日常が、元魔法少女の妹ができたことで全く違った風景へと変わる。それは妹のみらいにとっても同じだった。魔法少女として孤独に生まれ育ったみらいには温かい家族の記憶がない。初めてできた家族である兄の悠也に生まれたてのヒヨコのようになつき、何でもない当たり前の食事や高校への登下校が楽しくてたまらない。ずっとひとりぼっちだった元魔法少女にとって、人間の兄と過ごす日常生活は特別に愛しいものなのだ。


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