あの原発でゲリラ撮影を敢行! 原発不安で話題の映画『原子力戦争』が見たい!

『原子力戦争』

 一説には、原子力史上最悪のケースとも評される福島第一原発の問題。原因となった東日本大地震の発生から2カ月余りを経た今も、騒動は収束する気配を見せない。原子力発電の賛否は別として、日本の産業、そしてわれわれの生活を担うエネルギー政策が大きな修正を迫られていることは間違いないだろう。そうした中、一本の映画が一部で注目を集めている。

 それが、黒木和雄監督作『原子力戦争』(1978)だ。田原総一朗の同名ルポルタージュを原案にしたドキュメンタリータッチのフィクションである。

 すでに30年以上前に製作された作品にもかかわらず、原発問題が注目を集める今、リアリティーを感じずにはいられない。

 物語の舞台は、原発のある海沿いの村。その浜辺に、原発の技師と東京でトルコ嬢(劇中の表現)をしていた村出身の女の死体が打ち上げられたところから始まる。

 そして、情婦を殺した相手を見つけて金をゆすろうと村へやって来たヒモのチンピラ(演・原田芳雄)は、とんでもない事実を知ることになる。実は、村の原発ではとうてい隠ぺいできないような重大な事故が発生していて、それを告発しようとした技師は心中に見せかけて殺されたのだ。技師から書類を預かっていた男も首つり死体で見つかり、事件の背後には原発利権をめぐる巨大な闇が存在していることも、次第に明らかになる。

 ハリウッド映画ならばスムーズに事件は解決に向かうものだが、そうはいかない。事件の真相を追う新聞記者は、自己弁護を重ねながら手を引いてしまう。重大な事故があったことに気付いた科学者さえも「事故のパニックによる原子力発電所開発の中止の方が国民にとってよほど危険」と、かかわり合いになることを拒否してしまう。


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