芦田愛菜、6歳にして危険な魅力!? 子連れで全力疾走『うさぎドロップ』
拡大する(全3枚)
松山ケンイチが珍しく普通のサラリーマンを演じた『うさぎドロップ』。
撮影時6歳だった芦田愛菜は完成された女の子走りを見せる。
(c)2011『うさぎドロップ』製作委員会

 SABU監督作品の主人公たちは、とにかくガムシャラに走る。ヤクザから逃げるため、自分に付きまとう悪運を振り払うため、『弾丸ランナー』(96)の田口トモロヲも、『アンラッキー・モンキー』(98)の堤真一も、『トラブルマン』(テレビ東京系)の加藤成亮も、みんな走りながらアドレナリンを噴出し、ランナーズハイになって、さらに走り続ける。前作『蟹工船』(09)でちょっとコサックダンスにも挑戦してみたが、新作『うさぎドロップ』の主人公・ダイキチ(松山ケンイチ)もやっぱり全力で疾走する。これまでのSABU作品は後ろを振り返らずに自分の息が切れるまで走り切ればよかったが、今回はそうはいかない。6歳の女の子・りん(芦田愛菜)を連れて、もしくは抱っこしながら走らなくてならないのだ。自分のペースで走れない分、これまで以上にキツい走りだ。でも、ダイキチがりんの手を握ると、相手は手を握り返してくれる。シンドイけれど、ダイキチは笑いながら走り続ける。

 物語の中心となるりんを演じるのは、ただいま日本でいちばんの売れっ子女優・芦田愛菜。ファーストシーンは喪服姿での登場だ。6歳児に喪服とは反則技ではないか。製作陣は初々しい演技を求め、子役経験の浅い子を探していたそうだが、『Mother』(日本テレビ系)に出演していた芦田愛菜の実力がズバ抜けており、2,000人の中からオーディションで選ばれている。おねしょして、「これは汗!」と言い訳する仕草、髪を結んでもらって喜ぶ表情、内緒でお遊戯の稽古をする姿......。目に入れても痛くないほど、かわいい愛菜ちゃんのオンパレードだ。ダイキチの家に来て初めての朝、オニギリを作る場面は母性すら感じさせる。姉さん女房の小雪と入籍して間もない松ケンも、育児を体験中のSABU監督も、愛菜ちゃんの演技と思わせない役への自然な溶け込みぶりにゾッコンだったようだ。6歳にして恐るべき魔性の女である。


この記事の画像

「芦田愛菜、6歳にして危険な魅力!? 子連れで全力疾走『うさぎドロップ』」の画像1 「芦田愛菜、6歳にして危険な魅力!? 子連れで全力疾走『うさぎドロップ』」の画像2 「芦田愛菜、6歳にして危険な魅力!? 子連れで全力疾走『うさぎドロップ』」の画像3