刑務所で食する至高の味『極道めし』ヒロインの後ろ姿に、むせび泣き!
拡大する(全3枚)
雑居房で過ごす5人の男たちは、
お正月の「おせち料理」を賭けて熱きフードバトルを繰り広げる。
(c)2011『極道めし』製作委員会 (c)土山しげる/双葉社

 花輪和一原作、崔洋一監督作『刑務所の中』(02)で一躍有名になったのが、刑務所で大晦日の晩に出てくる"おせち料理"。鮭の切り身、エビフライ、チキンカツ、コブ巻き、タマゴ焼き、ようかん、ミカン、年越しソバ、そして翌朝には雑煮......と食べ切れない品数が並ぶ。食べることが数少ない楽しみである受刑者にとって、年に一度きりのごちそうである。シャバにいながらもコンビニ食で正月を過ごす人間にも、羨ましく感じられるほどだ。土山しげる原作の人気コミックを映画化した『極道めし』では、この"おせち料理"を巡って受刑者同士が壮絶なバトルを繰り広げる。おせち争奪戦のルールは簡単。雑居房で同房となった受刑者たちは、それぞれがこれまでに食べた最高に美味しかった料理の自慢話を披露し合う。他の受刑者たちの喉を鳴らすことができれば1点。最高得点者は、参加者のおせち料理から好きな1品を選び取ることができる。エビフライだろうが雑煮だろうが、容赦なく奪い取られるので、参加者はそれこそ血まなこだ。年末の刑務所で、空前の激熱フードバトルが巻き起きる。

 このフードバトルに勝利するには、巧みな話術以外にも秘訣がある。キャビア、フォアグラ、フグの刺身、松坂牛のステーキといった高級料理の美味しさをいくら自慢しても得点には結びつかない。刑務所で年末を過ごす彼らは、そういったグルメには縁のない暮らしを送ってきたので、高級料理の味は想像できないのだ。誰もが食べたことのある庶民的料理でなくては、共感は得られず、高得点は望めない。そして、それぞれの自慢話が進むにつれ、参加者たちの思い出の味にはある共通点があることが浮かび上がってくる。


この記事の画像

「刑務所で食する至高の味『極道めし』ヒロインの後ろ姿に、むせび泣き!」の画像1 「刑務所で食する至高の味『極道めし』ヒロインの後ろ姿に、むせび泣き!」の画像2 「刑務所で食する至高の味『極道めし』ヒロインの後ろ姿に、むせび泣き!」の画像3