Oさんの妊娠が発覚したのは、『電車男』が公開される直前。山田は『電車男』のように女性に関してはウブな好青年の印象をファンに与えていたが、実像は違っていた。Oさん以外にも女性とのウワサが絶えなかったのだ。それだけに、山田は妊娠を知らされて動揺したのか、Oさんに引っ越し先を告げず、携帯の電話番号を変えて逃げ回っていた。

 その顛末を嗅ぎつけたのが写真誌の「フライデー」(講談社)だった。フライデーからの問い合わせで、山田に隠し子がいること知った山田の所属事務所は、知人を介してOさんと接触。スキャンダルにならないように、生活費と養育費を払うという金銭的な解決でOさんへの口封じを図ったのだ。その一方で、親しい記者がいるスポニチに情報を流して、「フライデー」が掲載しようとしていたスキャダル記事潰しのために、美談仕立てでスクープをさせたというのが真相だ。

 芸能プロとの癒着は当たり前の芸能マスコミ。特にスポーツ紙がタレントのスキャンダルを潰すために、姑息な手段を用いるのは日常茶飯事だが、筆者は常々、真実を隠蔽して、美談仕立ての記事を書く記者は心が痛まないのかと疑問に思っている。

 それはさておき、山田にとっては、"元旦婚"した女性を幸せにつつ、役者としてもさらに大成することが、山田のわがままを許したOさんと子どもへのせめてもの罪滅ぼしだと思う。優秀な役者であるだけに、プライベートでも人から敬われる存在になってほしいものだ。
(文=本多


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