1月19日放送の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)。テーマは、「愛方大好き芸人2」ということで、キャイ~ンのウド鈴木を軸に、フットボールアワー岩尾、博多華丸、ロッチ中岡、アジアン馬場園といった、コンビを組んでいる相方のことが大好きでたまらないという芸人とその相方が出演していた。
お笑いコンビの仲といったら、かつては「実は仲が悪い」というのがウワサ話として定番になっていたり、「相方のプライベートのことは全然分からない」「相方の電話番号も知らない」といったことをネタにするコンビも少なくなかった。今は、仲がいい(または熱烈片想いの)コンビというのが増えつつあるのだろうか。人気バラエティー番組を手掛ける、ある放送作家は言う。
「そういった面を出していったほうが好まれる傾向はあると思います。今テレビ番組で必要とされているのは、とにかく好感が持てるということ。これが大前提になっています。
これまでは、仲が悪いということが笑いになっていたと、同作家は言う。
「漫才の場合、掛け合いの中で相方の悪口を言ったり、ケンカをしたりするこで笑いをとるケースが多かったと思います。ケータイの番号を知らないというのも普通でしたし、仲が悪いほうが面白い、というものが多かったですよね」
実際のところ、近年はプライベートも含めて仲がいいコンビは多くなっているという。トーク番組などで素を見せる機会も多くなっていることもあり、仲良しであることで好感度が高まれば、番組に起用される機会は増えると、前出の作家は言う。
「今はスタジオでVTRを見るだけ、という番組がすごく多いですよね。VTRが流れるときにワイプ画面に映る顔が好感を持たれない人だと、すぐにチャンネルを替えられてしまう。
仲良し/相方ラブというのが、高学歴タレントのように、ひとつのウリになってきている。
「高学歴で知られている人が分かりやすいと思うんですが、ヘンなこと言ってても『あの人頭いいからね』となりますよね。そういった感じで、相方のことをほめたりしている印象が強いと、『あの子、いいコだよね』と、見ている人の好感につながりますから。みんな仲良くやっていこうという時代でもあるので、アピールはしていったほうがいいと思います」
愛方大好き芸人たちは、テレビ界の流行の先端にいるのかもしれない。
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