元ハンセン病患者が語る激動の半生とジブリ作品に込められた宮崎駿の想い

「表面的にはハンセン病の問題は解決されたことになっていますが、いまだに根強く偏見は残っている。小学校の先生が怪談として『ハンセン病患者が墓場を掘り起こす』という話を子どもたちに聞かせていたこともあったし、ホテルで元患者の宿泊が拒否される事件もあった。とんでもないことです」

 もちろん、佐川氏自身もそんな偏見の被害者だった。

「でも、僕は比較的大丈夫なほうだった。いわれのない差別には言い返すから、そうすると相手が黙っちゃうんです」

 闊達な口調で言い返す佐川氏の姿は頼もしい。しかし、そんな佐川氏ですらも、いまだに心の傷が癒えない差別を経験した。

「私たち夫婦には子どもはいませんが、かつて一度だけ子どもができたことがあります。けれども、療養所の職員から『あなたたちは産まないほうがいい』と言われ、堕ろさなければならなくなった。堕ろした後、看護婦さんから『男の子でしたよ』と言われました。その子どもが生きていたら、もう50歳以上。その後妻は、子どもができないように不妊手術を受けさせられました」

 ハンセン病患者の遺伝子を残さないために、国は患者たちに対して強制的に不妊治療を受けさせた。しかし、ハンセン病は遺伝するものではない。ましてや、佐川氏のこのエピソードも、特効薬が開発された後の時代だ。生まれてくることのなかった子どもたちもまた、ゆがんだハンセン病政策の被害者だった。


■ハンセン病問題に取り組む宮崎駿


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「元ハンセン病患者が語る激動の半生とジブリ作品に込められた宮崎駿の想い」の みんなの反応 4
  • ごみ 通報

    この記事ってよくランキングに乗るけどそんなに需要な内容かな? 単なる、マクロ操作か何かの標的になっているだけの気もするけどねぇ。

    4
  • 匿名さん 通報

    ハンセン病患者や弱者への優生手術は人権侵害意外の何者でもない。現在に於いても尚、高出力レーザー攻撃等で故意に臓器を傷付けるCCW違反の防衛省、警察、地裁等の法曹が存在する。

    4
  • 匿名さん 通報

    現在の日本の優生政策は陰険でキューバのアメリカ大使館等より酷い人体実験が公然と実行されており、レーザー攻撃、音響兵器攻撃、暗殺が繰り返し行使されている。防衛省、警察、公安調査庁等CCW違反が酷い。

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2012年3月28日の社会記事

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