「初週売り上げ1万枚を超えなければ、全員で罰ゲーム」という過酷な条件付きで今年6月27日に発売された、アイドルグループ・恵比寿マスカッツの新曲「親不孝ベイベー」(ポニーキャニオン)。気になるその結果は……なんと、見事1万枚を突破し、同時に累計売り上げでもこれまでの最高記録だったデビュー曲「バナナ・マンゴー・ハイスクール」(ユニバーサルミュージック)の約9,000枚を上回るという偉業を達成した。

 それを祝し、去る8月18日に恵比寿のリキッドルームで行われたのが、「親不孝ベイベー」を購入したファンの中から抽選で300名を招く“1万枚突破記念パーティー”。その開始直前に、同曲でセンターを務める瑠川リナ、セカンドポジションを務める初音みのり、そして今年3月から恵比寿マスカッツの3代目リーダーに就任した希志あいのの3名に、現在の心境について伺ってみた。

――希志さんは直前のライブの都合により(※当日はこのパーティーの前に、同会場で第1回ファンの集い「あなたとマスカッツのハプニングLIVE in 恵比寿」を開催)、まだいらっしゃらないようなので、先におふたりからお話をお聞かせください。まずは1万枚突破、おめでとうございます!

初音みのり(以下、初) ありがとうございます! 1万枚って今までに届いたことがない枚数だし、「今はCDが売れなくて音楽業界は大変」という話を周りのスタッフさんから聞いていたので、そんな中で達成できたというのは本当に感激です。発売後はランキングが気になって、『CDTV』(TBS系)を録画してました(笑)。

瑠川リナ(以下、瑠) 私もめっちゃうれしかったです。

マスカッツの過去最高の売り上げが9000枚ってことを考えると、「(本作のセールス目標である)1万枚突破【註】はイチかバチかだな」っていう気持ちでいたんですよ。無事に達成できたのは、マスカッツを支えてくださっているファンのみなさんのおかげだと心から思ってます。

――本作ではレギュラー番組『おねだりマスカットSP!』(テレビ東京系)の中で、「“熱々おでん”のリアクションが一番面白かった人をセンターにする」と発表され、その結果、1位の瑠川さんがセンター、2位の初音さんがセカンドポジションをゲットしたんですよね。

瑠 そうなんです。センターに立つのは初めてだったのでうれしかったんですけど、そのぶん“1万枚突破”に余計プレッシャーが……。

初 私はそんなルカリナの後ろでプレッシャーもなく、ゆるい感じで(笑)。

実はもともと「センターは、ちょっと荷が重すぎるな~」と思っていたので、ルカリナに決まった時は内心ほっとしちゃいました。

瑠 セカンドポジションくらいが一番いいですよね(笑)。前に誰かいればダンスのお手本にできるけど、センターだと前に誰もいないし、「一番前だから失敗できない」っていうプレッシャーもあるし……。いまだに「親不孝ベイベー」を歌う時は緊張してます。

――歌う時に“センターとして心がけていること”は、何かありますか?

瑠 (麻美)ゆまちゃんが「前に出な」ってアドバイスをくれたので、それを意識するようにしてますね。

初 そうそう、ルカリナは歌ってる最中に、なぜかだんだん後ろに下がってくるんですよ。

ルカリナが先頭で、その後ろに私とアッキー(吉沢明歩)が立って、三角形のフォーメーションを作らなきゃいけないんですけど、ルカリナが下がってくることによって徐々に横一列みたいになっちゃって。それで私とアッキーが下がって三角形に戻そうとすると、またルカリナが下がってきて、「おい、センター!」みたいな(笑)。

瑠 すみません(笑)。今までの曲だと横一列に並んで揃えるフォーメーションが多かったので、それが癖になっててつい……。

――“どんどん後ろに下がっていくセンター”って新しいですね。それはそれでいいと思います。

さて、早くも10月31日に新曲「逆走❤アイドル」(ポニーキャニオン)のリリースが決まったりと、これからも快進撃が続きそうですが、今後の目標は?

瑠 今回、売り上げでは最高記録を達成できたんですけど、チャートの順位だと「バナナ・マンゴー・ハイスクール」と同じ8位で、そこは超えられなかったんですよ。だから、次はもっと上の順位を目指したいです。

初 7位……いや、5位は行きたくない?

瑠 行きたい! あと、これは個人的な願望なんですけど、最近よくアイドルグループが集まって“アイドルフェス”みたいなのをやってるじゃないですか。そこにマスカッツも参加させてほしいです。浮きそうだけど。

初 絶対浮くでしょ!(笑) ただでさえ平均年齢高めなのに、発言も汚いし……。

でも、だからこそ目立っていいかもね。混ざって参加するからには「正統派アイドルが好きなお客さんも、ウチに取り込むぞ!」くらいの意気込みで。

瑠 あのものすごい声援のパワーを、ぜひマスカッツにも取り入れたいですよね。今でも十分、マスカッツファンのみなさんのパワーはすごいけど、もっともっと盛り上げていきたい!

初 じゃあ私も個人的願望を。渋谷にマスカッツのでっかい看板をドカーンと出したい。センター街の街路灯にもフラッグをいっぱい飾って、渋谷をジャックしたい!

――ぜひ実現していただきたいです。

でも、恵比寿マスカッツなんだし、渋谷より恵比寿をジャックするべきでは……。あ、希志さんがいらっしゃったので、最後にリーダーっぽく締めていただくことにしましょう。ではお願いします!

希志あいの えっ、そんな唐突に言われましても……。えーと、このたびは1万枚突破を達成することができて、ほんとに夢のようです。「こんなポンコツな私たちでも、頑張ればここまでできるんだ!」という自信になりましたし、何より「マスカッツはファンのみなさんによって支えられているんだな」ということをあらためて実感しました。それから雑誌社などメディアの方々にも応援していただいて……これは個人的な話になっちゃいますけど、雑誌の「サイゾー」さんの表紙を飾らせていただいて、そのおかげで書店でそれを手にするサラリーマンの方にバッタリ遭遇するという、貴重な体験もさせていただきました(笑)。次の新曲ではどんな条件が突きつけられるかわからないですけれども……何はともあれ、できるだけ多くの方に聞いていただけたらと思います。これからも頑張ります!

 インタビュー後に開催された“1万枚突破記念パーティー”には、計25名のマスカッツメンバーが参加。のっけからメンバーたちがステージから降り、「お前たち大好きだー!」(希志)、「これからもマスカッツについてこいよー!」(初音)、「私たち恵比寿マスカッツを純粋に応援してくれる、親不孝なみなさんが大好きです!」(瑠川)など、ひとりひと言ずつ述べながらファンたちと乾杯するという大サービス。

パーティは大盛り上がり

客席の高さまで下りて熱唱の大サービスも。

目覚まし時計にメンバー全員でメッセージ!

 その後、その場でメンバーたちがメッセージを録音した目覚まし時計や、「親不孝ベイベー」のスペア衣装といった、ファンなら垂涎もののプレゼントが当たる抽選会が行われ、最後に「親不孝ベイベー」と「バナナ・マンゴー・ハイスクール」を2曲続けて披露。「ビッショビッショになって、モッコリして帰ってくださいね!」という言葉通り、会場全体が熱気に包まれたままフィナーレを迎えた。そんな“ファン孝行ベイベー”な恵比寿マスカッツが、渋谷をジャックする日は……近い!?
(取材・文=アボンヌ安田)

小林P

【註】恵比寿マスカッツのシングルには、毎回さまざまな条件が出される。「親不孝ベイベー」では、初週の売り上げが1万枚を突破しなかった場合、『おねだりマスカットSP!』の小林岳夫プロデューサーが“メンバーを1日自由にできる”という条件になっていた。


●恵比寿マスカッツ(えびすますかっつ)
2008年、現在放送中の深夜バラエティ番組『おねだりマスカットSP!』の前身である『おねがい!マスカット』(共にテレビ東京系)内で結成されたアイドルグループ。今回話を聞いた希志あいの、瑠川リナ、初音みのりをはじめ、麻美ゆま、Rio、蒼井そら、吉沢明歩ら、総勢31名が所属する。10月31日には、新曲「逆走❤アイドル」(ポニーキャニオン)も発売予定。
・公式HP(http://www.ebisu-muscats.com/index.html